2025年1月6日月曜日

寂しい、年賀状じまい

 2025年の元旦に全国で配達した年賀状などの年賀郵便物は約4億9052万枚で、前年より34%減ったそうです。昨秋に郵便料金が大幅に上がった影響だそうで、「年賀状じまい」が加速していると報じていました(1月3日朝日新聞)。

 時代だから仕方ないかなぁと思いつつ、私は年に一回の年賀状のやり取りが好きなので、いただいた年賀状に「今年で年賀状じまいさせていただきます」という添え書きを見ると、とても寂しく思います。

 年賀状を差し上げ、いただく方々は遠方に住んでいる方も多く、機会があったらお会いしたい方ばかりですので、なおさらです。

 実は、昨年年賀状じまいの連絡をいただいていたのに、つい今年も書いてしまったのが、父方の従妹のヒデちゃんでした。ヒデちゃんは70代で、母方の従妹のジュンちゃんと同様、姉のように慕っている人です。そのヒデちゃんとの年賀状のやり取りがなくなると思うと、それは寂しく、ついつい出してしまったのです。

 出した翌日、その事を母に言うと、「失礼だよ。私も年賀状じまいしますと書いたのに、甥っ子から喪中ハガキが来たときは、どうしてだろう?と思ったもの」と言われたので、慌てて、ヒデちゃんに手紙を書いて送りました。私の家族のこと、亡父への思い、これまで長い間年賀状をいただいたことに対しての感謝の気持ちをつづりました。

 31日にオーストラリアから帰国し自宅のポストを見ると、ヒデちゃんから返事が来ていました。私からの手紙をとても喜んでくれ、また、亡父のことも書いてくれました。

「父の兄弟の中でおじさんは一番のハンサムで、出世して、、、。おじさんが帰ってくるとうれしくて、うれしくて、恋人に会う様な気持ちだったんだよ。父もおじさんを一番信頼していたので、弟たちのことを相談したり、お金も出してもらっていたみたい。本当に、大好きなおじさんでした」

 亡父のことを良く知っているヒデちゃんからの優しい手紙は、本当に嬉しかった。

 ヒデちゃんは4人姉妹でしたが、一番上のお姉さんを幼少期に溺死で、2番目のお姉さんを20代、妹を50代でいずれもがんで亡くしています。とても辛い人生でしたが、「今は穏やかに暮らしています。このまま私がダンナさんを送って、私は一人でゆっくりあの世に行こうと思っています」とつづっていました。

 私たちはヒデちゃんの姉妹のほかに、従姉妹を2人亡くしています。2人は私と同い年で、一人は30代で自死、もう一人は40代でがんで亡くなりました。従姉妹たちに不幸が多く、私も30代でがんになったので、ヒデちゃんに「家系に何かあるのかな?」と電話で聞いてみたことがあります。

 ヒデちゃんはお姉さんを亡くした後は、従姉妹の中で一番上でしたので、四国にあった家族代々の墓を仕舞ったそうです。「誰か分からない遺骨もあったの」と語っていたヒデちゃん。その遺骨も含めて供養をしたそうで、大変な仕事だったと思います。 

 ヒデちゃん、今まで本当にありがとう。来年から年賀状は出さないけど、また手紙を書きますね。

 

 

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