2025年1月21日火曜日

メルボルン滞在記 番外編 残った食材の行方

  海外でキッチン付きのホテルを借りると、滞在中に過不足なく食材を確保するため、ある程度の計画性が必要です。私はこういうことが好きで、最終日には何も残さず、でも、最後まで「残り物を食べている」と感じないよう工夫することを得意としています。

 今回のメルボルン6泊7日の旅に持参したのは、電子レンジで温めるパック入りご飯、パスタ、カレールー、味噌、醤油、海苔、ふりかけ、塩、コショウです。肉、野菜、果物、パンなどをスーパーで買いました。

 朝食はおにぎりや、スーパーで買ったパンやフルーツを食べ、ランチは外食したりサンドウィッチのお弁当を持って行ったりしました。夕食は、私が作ったのはカレーライス、子どもたちと夫が作ったのはトルティーヤ、そしてオーブンに入れるだけのピザを買って焼いた日もありました。

 最終日の夜に残ったのは常温保管のものはパック入りご飯、カレールー、パスタ、塩、コショウ、海苔、ふりかけ、クラッカー。冷蔵庫に入っていたものは味噌、醤油、現地で購入したバターとドレッシング、チーズ、そして豆腐でした。

 パック入りご飯とカレールー、パスタ、塩、コショウは娘の寮に持っていきました。海苔とふりかけ、味噌、醤油はジッパーに入れてスーツケースに。バターはジッパーに入れておきチェックアウト時間まで冷蔵庫で冷やし機内に持ち込むバッグに入れることに。チーズも機内でおやつとして食べられるよう一口サイズに切り、クラッカーと一緒に容器に入れ、チェックアウト時間まで冷蔵庫に。

 捨てたのはドレッシングと豆腐でした。ドレッシングは前日までサラダにかけて使っていたのですが、瓶入りでオイルも入っているため何かの拍子に割れて後始末が大変になる可能性があること、半分ぐらい使っていたこと、そして値段も安かったので、捨てるという合理的な判断が出来ました。

 そして、豆腐です。豆腐はとてもポピュラーな食材ですので、普通のスーパーに置いています。それを買い、半分をお味噌汁の具にしたのですが、いつも自宅で食べている味噌の味でごまかせないほど美味しくなかった。残った半分は醤油をかけて食べることが出来ず、もう一度お味噌汁の具にすることもできず、最終日まで残りました。

 私たちは普段お豆腐やおからなどは地元の老舗の豆腐屋さんで買っており、その味に慣れているせいもあるかもしれませんが、いやぁ、まずかった。これを日本発祥の「TOFU」と思ってもらっちゃ困る!と思ったぐらいです。

 先日、たまたま、いつもの豆腐を食べているときに、子どもたちとその豆腐の話になりました。

「あれ、考えたんだけど、つるんとした食感を出すために、ゼラチンを使っていると思う」と娘。

「なるほど、確かにあの食感。ゼラチンか寒天が入っているかもね」と私。

「色が少しピンク色だったから、普通豆腐を作るときに使わないものが入っている可能性がある」と分析する息子。

 私たちが買った豆腐がたまたま美味しくなかったのでしょうか、それとも、オーストラリアで作られている豆腐は概ねあのような味なのでしょうか。私たちはいつもの豆腐を美味しくいただきながら、「オーストラリアの人たちに、この美味しい日本の豆腐をご馳走したいね」という話で、まとまったのでした。

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