2025年1月2日木曜日

我が家のお正月 2025年1月2日

  毎年1月2日は、母のマンションで新年を祝うのが恒例になっています。今年も行きました。86歳の母が自立して暮らし、私たちを食事に招待してくれるほど元気でいることに改めて感謝した1日でした。

 大晦日にオーストラリアから帰国し、お土産を持って母の様子を見に行った私に代わり、昨日の元旦は夫が母のところに行ってくれました。前日スーパーで買ったタラバガニとボタンエビ、ウニは母の分をより分けていたので、それを夫に持たせました。

 帰宅後、夫が感動した様子で私に携帯電話で撮影したという画像を見せてくれました。そこに写っていたのは母が準備していた自分用の夕食です。

「これ、お義母さんが自分のために作ったんだよ。すごくない? 何種類ものおかずを皿に綺麗に並べて…。いやぁ、感動したよ」

「そうなの。私も何度か朝食時に行ったことがあるけど、びっくりしたもの。毎食あんなに丁寧に、綺麗にお皿に盛り付けて食べるってすごいよね」

「うん。ああいう風に自分で買い物に行き、料理をして、綺麗に盛り付けて味わって食べているから、お義母さん元気なんだね」

 今日は私と夫にはお寿司をとり、カルパッチョ、伊達巻、レンコンの酢の物を作っていてくれ、子どもたちにはドミノ・ピザを準備していてくれました。以前は子どもたちにも手作りの食事を準備してくれていましたが、さすがに大変になったのでしょう。数年前からピザのテイクアウトになりました。

母が準備していてくれた食事

  おそらく、母はこれまで出来たことが出来なくなったことに落ち込まないで、臨機応変に対応しているのでしょう。それでも、近所のピザ屋さんに出向き自分で注文し、2人分を買ってくる86歳はあっぱれだと思います。

 食事中に、たまたま各自治体が高齢者に発行する、バス・電車が無料になるパスの話になりました。

 東京都では70歳以上が対象ですが、母は「必要ないから」と申請をしていません。「でも、お母さん、バスはよく利用するでしょう。申請したらどう?私、一緒に行くよ」と言うと、母は頑なに首を横に振ります。いらない理由を聞いてみました。

「首からパスを下げて、車掌さんに見せて、ありがとうございますと言いながらバスに乗るでしょう。あれが嫌なの。どんなに年を取っても、自分でお金をチャージしたパスでピピっとタッチして乗ったほうがずっといい。私、バスに乗ってくるお年寄りをいろいろ見ているんだけど、年を取ってもピピっとタッチしている人は、かくしゃくとしていて若いの。私もそうでありたい」

 なるほど、そういう理由なのか、と納得しました。母は自分でできるうちは、自立して生きる…をモットーとしているのですね。母が年を取っても元気な理由が分かったような気がしました。

 食事の後は、お茶の時間です。お茶を点てるのは、毎年、息子の役目。小さいころから、母に教えてもらっていますので、とても上手に点ててくれます。生菓子やお干菓子を準備するのは私の役目で、オーストラリアに旅立つ前に地元の和菓子屋さんに事前注文・購入し、大晦日に母に取りに行ってもらっていました。

母の横でお茶を点てる息子。背が高くなったので、台所が低くなったよう

 
息子が点ててくれたお茶

和菓子とお干菓子は自分たちが好きなものを選びます。私の生菓子は巳

 今年はそれに加えて、メルボルンで買ってきたのコアラとカンガルー型のチョコレートを加えましたので、それぞれがお茶をおかわりし、楽しい時間となりました。

 お茶の後、娘はアルバイト先(スーパー)に向かい、夫と息子、私と母は箱根駅伝をテレビ観戦しました。スポーツ観戦好きな母は、箱根駅伝が大好き。毎年、欠かさず観ています。今日も選手たちに声援を送りながら、楽しく観ました。

 このような日がこれからも続きますように、と願った一日でした。


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