2025年3月1日土曜日

佐川急便のお兄さん

  佐川急便のお兄さんが、アマゾンで買ったものを届けてくれました。このお兄さんはもう10年近く、我が家の周辺地域で配達をしてくれています。愛想が良く、真面目でとても好感が持てる人です。今日は「むつみさんにです」と笑顔で渡してくれました。我が家の表札には夫と私の両方の性を併記しているため、宅配便の人たちは必ず名前を確認して届けてくれるのです。

 このお兄さんはいつも走っていて、本当に働き者です。こういう人を雇っている会社はとてもラッキーだと思います。でも彼を見かけるといつも、もうそろそろ体力が衰えてくる年齢だから(たぶん40代だと思う)、別の仕事を見つけたほうが良いのではないかしら?と老婆心ながら思うのです。

 そんなことを考えていたら、今日の朝日新聞の悩み相談に30代の配達員の男性からの相談が載っていました。回答者は歌手で俳優の美輪明宏さんです。

 その相談者は仕事は午前6時から午後3時半までで、保育園に子供を迎えて行き、一緒に遊び、夕ご飯も作れると書いてあります。一方で、「配達の仕事は身体的負荷が大きく、真夏の配達はまさに命がけ」という実情も記していました。そして、配達は社会的に必要とされている一方、誰でも出来る仕事なので、人には言えないという悩みも吐露していました。そして、転職について考えていると相談していました。

 美輪さんは配達の仕事はネット通販が発達した現代社会では欠かせない業種で、非常に重要な仕事とした上で、今すぐではなく5年後などと決めて計画的に転職に向けての準備をしてはどうかと助言していました。私も美輪さんの意見に全面的に賛成でした。

 我が家に配達してくれるお兄さんも、仕事を終えた後はくたくたに疲れているだろうと思います。結婚して子供もいるのでしょうか。それなら尚更、昇進のための勉強や、転職のための準備の時間は取れないかもしれないと想像します。でも、忙しい日々の中で少しでも時間を作って、何か将来につながることをしてほしいと願っていました。

 もしかしたら、より良い将来のために、ギリギリの今もう少し努力するー。その発想自体が古いかもしれないし、余計なお世話かもしれないけど、私はこのお兄さんにそのもう一歩の努力をしてもらいたい。

 佐川急便のお兄さんが我が家の近隣に車を止めて物を持って走る姿を見るのは嬉しいし、我が家に配達してくれるときの笑顔も好きです。心が温まります。でも、でも、担当者が若い人に変わって、このお兄さんが自分の希望や夢を叶えたのだろうなーと思える日が来ることを心から願っているのです。

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