先日、我が家に来客があったのに合わせて、物置を整理しました。ひな人形を飾るために出した物が居間に沢山積んだままだったからです。
整理したと言っても、物を処分したわけではなく、あちこちの収納ボックスのふたを開けて空きを見つけて物を押し込んだのと、物の積み重ね方を工夫しただけです。
何箱もある収納バスケットの一つ一つを開けてみると、あるわ、あるわ、子供たちの服。ああ、可愛い。子供たちの服は大きなプラスチックケース15,6個にぎゅうぎゅうに詰めて、軽井沢の家の屋根裏部屋においてあります。子供たちの靴も、買ったときの箱にきれいに仕舞っています。そこに収まらないものがここにあったのですね。忘れてました。
私の大好きな作家・森博嗣さんは物を捨てない人で、彼の趣味は鉄道模型を作ることなのですが、物が増えて収納仕切れなくなると家を建て替えているそうです。自分の生活を「いわゆる『断捨離』とは反対の生活といえる。ミニマムな生活がシンプルで良い、といわれているらしいが、僕の場合、収納するスペースを増やせば良いのではないか、というもっともシンプルな方針である」とつづっています(アンチ整理術、日本実業出版社)。
そして、「いつ死んでも良いように、僕の持ち物を処分するための金は残しておく」と淡々と語っています。あぁ、こういう割り切り、大好きです。我が家の場合、収納するスペースは増やせませんが、もし私が死んだ場合にこれらの物を処分してもらう費用はちゃんと貯金してあります。
物と言っても子供たちの衣類やおもちゃ、工作・絵、教科書・絵本・ノート、思い出のものがほとんどなのですが、捨てると身を引きちぎられる思いがするものをわざわざ捨てる必要はないですよね。
とうことで、物を何でもとっておく私ですが、整理整頓をするととても嬉しいことがありました。何年も見つからなかった息子の手袋の片方が収納バスケットの中にあったのです。幼稚園時代に、クリスマスプレゼントに作ったものです。冬場、この手袋をはめて、自転車の後ろのシートに乗っていた小さな息子が懐かしい。
息子が幼稚園のときに、作った手袋。アップリケは羊毛で作っています |
断捨離をしたいとは思いませんが、整理整頓は大事だなぁと実感した日だったのでした。
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