2025年3月28日金曜日

ニセコは外国

  ニセコ2日目は夫が終日スキーのレッスンを受け、私と息子はゲレンデを滑りました。昨年2泊3日でニセコに来た経験と今回で、ニセコは”外国”だと実感しました。そのことについて今日は書きたいと思います。

 私たちが滞在したホテルはニセコの中でグラン・ヒラフという場所にあり、電話をすると最初の応対は英語です。私が「日本語で話せますか?」と聞くと、「少し待ってください」と言って、日本人が電話に出てくれます。これは昨年も同じでした。

 フロントには必ず外国人がいて、まずは英語です。ホテルのすぐ近くにスキー・スノーボードのレンタル店があるのですが、ここのスタッフはすべて外国人です。日本語は通じません。

 そして朝食をとるカフェテリア。ここで働くスタッフはほぼ外国人。日本人もいますが、完全なバイリンガルです。そしてお客さんも日本人はほとんどいませんでした。

 ゲレンデではたくさんの人がスキースクールでレッスンを受けていますが、インストラクターはほぼ外国人です。ほぼ、と言ったのは私は外国人しか見ませんでしたが、日本人のインストラクターがいる可能性を否定できないので、ほぼ、という言葉を使っただけです。小さな子供を教えているのも、プライベートレッスンをしているのも、大人を教えているのも全部外国人でした。ちなみにホテルにスキー教室について問い合わせたときは、レッスンは英語のみという答えでした。

 そして、ここからが今日の本題です。日本に住んでいると、物が盗まれるという経験をあまりしません。物を落としても、大半は戻ってきます。でも、ニセコでは驚くほど物が盗まれます。昨年はカフェテリアで席に置いたゴーグルが盗まれました。温泉に入ったら、服の上にかけてあったタオルが盗まれました(私は温泉の中に持っていった小タオルで体を拭きました)。

 そして、今回はスキー板とストックを盗まれました。息子と私がスキーを立てかけて、ホテル内に戻った1時間の間になくなったのです。スキー板には私と息子の名前と滞在ホテルのルームナンバーが書かれたシールが貼られています。ですので、間違えるはずはない。初めは置いた場所を間違って覚えたかな?と思いましたが、息子と私の記憶が一緒でしたので、なくなったことは確かでした。

 ホテルに電話をし、スキー板が見当たらないことを説明したら、スキーを置いた場所のスタッフに聞いてみるように言われました。そして聞いてみると、その人は「よくスキーやスノーボードの板がなくなるんですよ」と声を潜めました。そして、すぐ、レンタル店に連絡するようにとアドバイスしてくれました。

 レンタル店ではさっそく別のスキー板を手配してくれ、20分ほどでホテルに持ってきてくれました。私も息子も残り時間でスキーを滑ることができたのですが、改めて、ニセコは外国だと思い知らされました。

 レンタル店が持ってきてくれたスキーをつけ、ゴンドラに乗った私たち。息子が「去年のゴーグルはまだ理解できるんだけど、スキーを持っていくってすごいよね。予想もしないよね」と言います。

「うん。レンタルだから新しくもないし…。あれをどうするのだろう? 温泉で服の上にかけてあったタオルが盗まれるのも、まったく予想もしないよね」と私。バッグとか、携帯電話とか、こういうものが盗まれるのはまだ理解できるというか、そういうこともあるよね、とは思います。でも、タオルやスキーはちょっと想像の域を出ていました。

 それでも、やっぱりスキーが好きな人には、ニセコは雪質が良いので楽しい場所です。日本人が外国旅行するときに、「外国は日本とは違う。持ち物に注意をするように」と言われます。ですので、我々もニセコは外国と思って持ち物の管理をしっかりすれば良いのです。

 夫はニセコをとても気にいったようで、来年もスキー教室に入って少しずつ慣れていき、いずれは私たちと一緒にゲレンデで滑りたいと張り切っています。予想外のアクシデントもありましたが、やっぱりニセコはとても魅力的なリゾート地です。私も息子もスキーが大好きなので、また、来年来たいと思っています。

インストラクターに指導を受ける夫

0 件のコメント: