我が家の近くの電車の駅に朝、インターナショナルスクールのバスが止まります。ドイツの学校で、スレンダーでおしゃれなドイツ人ママさんやパパさんが子供を送りにきます。で、止まっているのはベンツかBMWのバス。その車体の広告を見てギョッとしました。
「バスに乗り遅れたらBMWを買おう。」
意味不明。これは誰を対象にした、何を訴える広告なのでしょうか? これを考えた人にシンプルに聞いてみたい。
地下鉄南北線「東大前」駅の構内に貼られているポスターのコピー。
「東大生に告ぐ。一緒に取り戻そう。JAPAN as No.1」
ああ、懐かしい。そんな時代もありました。この言葉、私の世代か少し上の世代の郷愁を誘いますよね。私が学生のころ、アメリカの社会学者によって書かれたこのタイトルの本はベストセラーになりました。この本の中で描かれている日本人は数学力が世界1、2位を争うほどで、学習意欲も高く、勤勉で、それを基盤に日本は高い経済成長を成し遂げました。私もそんな日本を誇りに思っていました(今も違う意味で誇りに思っています)。このコピーを書いた人は、JAPAN as No.1 の時代をもう一度と願う世代なのでしょうか? それとも、当時のような活力のある日本を一度見てみたいものだーと願う若い世代なのでしょうか?
電車の中吊り広告。大学の広告です。渦巻きのデザイン画の横に、
「ウズウズしてる?」
オープンキャンパスの周知広告ですので、高校生がターゲットでしょうか? 我が家には大学生と中学生の子供がいて、そのお友達も知っていますが、知の刺激を求めてウズウズするような子はなかなかいない。何となく皆、冷めています。これを考えた人の心には、何か”熱い”ものがあるのでしょうか?
私が好きなのは、このファミリーマートのコピー。さりげなくて、人の心にそっと寄り添う感じがいい。
「あなたと、コンビに、」
「コンビになる」と「コンビニエンスストア」をかけたのですね。いいなぁ、こういう感じ。
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