年齢は手に出るそうです。ですので、”お年頃”の女性たちは皆、こまめにハンドクリームを塗っているようです。
私の手は若いころからゴツゴツして、血管が浮き出て、最近はシワシワになってきていていますので、もう諦めているのですが、それでも、家事をしているとさすがにガサガサしてきますので、一日に一回ぐらいはハンドクリームを塗ります。
先日、友人のMちゃんと会ったときにMちゃんの手が目に入りました。Mちゃんは私より若いのですが、指のところどころにあかぎれがありました。
Mちゃんは週に一日介護施設で、そのほかにもパートで働いています。3人いる子供のうち一番下の子が今春から高校生になるので、地元で子供食堂を立ち上げると張り切っています。そして、料理好きなMちゃんとMちゃんが愛するご主人に育てられた3人の子供たちも立派に育っています。Mちゃんは才女でかつてはキャリアウーマンでしたが、子育て中はPTA活動にも積極的に関わっていました。要は働きものなのです。
そんなMちゃんの手を見て、いいなぁと思いました。一生懸命生きているとこんな素敵な手になるんだなぁと思いました。そして、天国にいるセツコ伯母さんのことを思い出しました。
セツコ伯母さんは息子と娘に恵まれ、大学を卒業し建設関係の仕事に就いた息子は20代で結婚しました。息子が結婚する前、初めて後のお嫁さんになる女性を連れてきたとき、最初にその女性の手に目がいったそうです。
「働きものの手だった。あの子だったら大丈夫だ」と母に語ったことを、母が私に教えてくれました。その話はずっと私の記憶の中にあり、Mちゃんの手を見たときに、セツコ伯母さんの言葉を思い出したのです。
手は、その人の暮らしを物語ります。私たちには縁のないきらびやかな世界ではそれがマイナスに映るかもしれませんが、プラスに映る世界もあるのです。セツコ伯母さん、そしてセツコ伯母さんの話に感じ入った母、そして今回Mちゃんの手を見て胸を打たれた私のように。
Mちゃんの社会への貢献ぶりと手を見ると、「年齢は手に出る」という言葉が薄っぺらく聞こえるなぁと思いました。それでも、自分のカサカサした手(働きものだからではなく、ただ単に年齢)を見るとついため息が出て、ハンドクリームを塗らなきゃと思うのは矛盾していますよね。
何はともあれ、Mちゃん、応援しているからね!
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