2025年3月12日水曜日

つばきの花咲いた

  我が家は2011年、103歳のおばあちゃんが住んでいた築10年の家を購入し、何度かリフォームをして、住んでいます。

 その家を買う決め手となったのは、おばあちゃんは当時まだご存命で施設に転居したばかりで、長生きの方が住んでいてかつ誰も亡くなっていないこの家は運気の良い家だと思ったからです。私はそのときまだ体調が悪く、引っ越しをすることで体調が少しでも上向くことを期待していました。

 おばあちゃんは、お医者さんの奥様だった方で息子さんが4人いらっしゃいました。お父様が亡くなりその家を相続した息子さんたちはかなりの額の税金を支払わなければならなったらしく、土地の半分以上を手放し、その一角をお母様に新しい家を建てて、もう一角を息子さんの一人が引き継ぎました。

 息子さんたちが手放した土地には現在3つの家が建っています。5つの家が建つほどの広さの家を相続する場合の税金はかなりのものだと想像します。

 そのおばあちゃんの家は純和風の家で、庭には灯籠があり、木々も和風のものが植えてありました。築10年と築浅で家の造りはかなりしっかりしていたのですが、家の中は劣化しており、全面リフォームが必要でした。そして、私たちは天井を高くしたり、階段の位置を変えたり、壁をなくしたりなど大がかりにリフォームし、内装を洋風に変えました。

 庭の灯籠も不動産屋さんに持っていってもらいましたが、木は今もそのままです。つゆの季節はあじさいが咲きますし、紅葉の木も毎年晩秋に色付きます。2階の屋根の高さまである木も元気で、2階の小さなデッキにテーブルと椅子を出す春から秋までは、その木を眺めながら、コーヒーを飲んだり、食事をしたり、ワインを飲んだりして、気持ちの良い時間を過ごします。

 冬はつばきが咲きます。白くて可憐な花です。おばあちゃんはきっと四季折々の花や木を窓から眺めて、心を和ませていたのだと思います。私たちもその木々と家を引き継ぎ、幸せに暮らしています。

庭に咲いたつばきの花

あじさいも芽吹いてきました

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