4日のブログで私は過去に生きる人間だと書きましたが、私と正反対なのは私の母です。母は今を生きています。87歳という年齢だからではなく、母はずっとそう生きてきました。物への執着がなく、実家も自ら決めて手放しました。手放したときは、整理整頓が行き届いた、不用な物が何もない状態でした。
母は自分の物だけでなく、私の物も潔く捨てました。私が大事にしていた物も私が読んできた本も私が大学で学び沢山書き込みをしたテキストブックも全部捨てました。私のベッドを捨て、私の部屋も取り壊しました。
これまで何度かこのブログに書きましたが、この事実は私にとって実はとても悲しいことでした。私のことを嫌いだったんだろうな、きっと私の物を捨てるとき、私の部屋を取り壊すときはサバサバとした気持ちになったのだろうな、と考えてしまったからです。
もちろん、母には親切にしていますし、頻繁に行き来をし、一緒に食事もします。でも、いつも心の片隅にその悲しい気持ちがあります。
私が物を捨てられないのはきっとトラウマに違いないとある時点で判断した夫は、それから決して物を捨てるようにーと強要しなくなりました。昨年、軽井沢の家の屋根裏をリフォームしましたが、それもこれまで私が貯め続けた子供たちの物を「捨てられないから」押し込んでおくのではなく、「子供たちが使った物で、ファンタジールームを作りたい」という私の希望を叶えてくれるためです。
本当は子供たちが小さいときにしたかったのですが、出来なくて、「孫が出来て、あそこで遊んだら、楽しいだろうね」と夫と話し合っています。
ゴールデンウィーク中に、そのファンタジールームが出来ました。屋根裏部屋のリフォームは片側が仕上がってから、そこに荷物を詰めて、他の場所の作業をしてもらう形でしたので、少しずつの作業でした。
娘が遊んだドールハウスやキッチン、そして、義母からもらったお人形、赤ちゃんのお人形を入れたベビーカー…。この空間にいるだけで、幸せな気持ちになります。
昨年、出来た「トイ(おもちゃ)ルーム」と合わせて、とても楽しい部屋になりました。息子も「いいねぇ」と褒めてくれ、娘に写真を送ると「懐かしい!」と喜んでくれました。二人はこの部屋を使うには大きくなり過ぎたけど、ママが二人のおもちゃをとても大切にして、一つ一つ愛おしく感じながら、部屋に納めたことは分かってくれるかな?
娘が使ったドールハウスやキッチン、冷蔵庫(木の野菜や果物がちゃんと入っています)、ベビーカーなどを置いたファンタジールーム |
ファンタジールームの横にある、トイルーム |
子どもたちが使ったブロックやレジ |
息子が乗った真っ赤な消防車や自転車、おもちゃを入れて押して歩いたカート |
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