今朝は研究所の前まで行くと、涙が出てきました。やはり、指導教員に「あなたは年だから、研究員としての仕事はない」と言われたことがかなり、堪えています。
人生いろいろ困難はあったけれども乗り越えて、きちんと学び直して、さあもう一度と思ったときに、こうして「あなたは無用だ」と言われるのは辛い。
夕方の電車でも涙が出てきたので、気分転換が必要でした。まずは自宅に帰って、子どもと夫の夕ご飯を作って食べさせてから、夜7時ごろ家を出ました。書店に行って、今の自分の気持ちにぴったりと合う本を見つけて買いました。
癒やしの本でも、自己啓発の本でも、ポジティブシンキングやマインドフルネスなどというカタカナ用語の本でもありません。禅や仏教、東洋哲学の本でも、精神科医の本でもありません。「絶望名言」(飛鳥新社)という本です。カフカ、ドフトエフスキー、ゲーテ、太宰治ら世界の文豪がつづった絶望的な表現や言葉について、NHK「ラジオ深夜便」の出演者らが語り合っている本です。
「はじめに」で、著者がこう書いています。
「どう頑張っても夢がかなわなかった時に、『あきらめずにいれば夢はかなう』という言葉はやっぱりちょっと辛いです…中略…辛い時には、絶望的な言葉のほうが心にしみて、逆に救いになる時があるんじゃないかなと思うんです…中略…辛い時には逆にそういう言葉のほうが、自分と一緒にいれてくれて、気持ちをわかってくれて、それが救いになることも多いと思うんです」
隣駅に行き、ベンチに座って読みました。ちょうどいい風が吹いてきて、気持ち良く読書が出来ました。帰るころには、気持ちが少し晴れていました。
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