2025年5月12日月曜日

母の日は ②

  母のマンションを出たのは午後4時半ごろでした。息子は友人たちとバスケットボールをするために朝早くから家を出ています。ランチも食べてくるというので、遅くなるだろうなぁと考えながら自宅に帰ろうとしたところ、花束を持ったお父さんや子どもが何人も私の横を通り過ぎます。

「きっと、母の日のプレゼントなんて忘れているだろうなぁ。カーネーションがないのも寂しい」と思い、「ならば、自分で買おう!」と方向転換して花屋さんに行きました。

 夕方にもかかわらず、花屋さんはとても混んでいました。ピンクと赤のカーネーションを買って、自宅に戻りました。夫は寝ており、キッチンやダイニングには、お花はありませんでした。「あぁ、買ってよかった」と思いました。でも、ちょっぴり寂しくなりました。

 娘がいたころは、母の日はビッグイベントで、娘からは手の込んだ手作りのプレゼントや絵をもらいました。息子も娘と一緒に作ってくれたり、絵を描いてくれました。でも、娘がいなくなり、母の日はお友達と遊びに行く日になってしまいました。残念ですが、まぁ、男子はこんなものでしょう。

 夜6時近くに息子が帰ってきました。すると、手には花束が…。「嬉しい!ありがとう!お花もらえないかと思って、ママ、自分で買っちゃった」というと、息子は「それは悲しいじゃん」。息子はそのほかにも、マグカップとハンカチもくれました。きっと夫がプレゼントを買っておいでとお金をあげたのでしょうが、息子は自分でお店を探して、買ってくれたようです。

 ハンカチには「M」の刺繍がしてありました。「むつみのMだね」というと、息子は「違うよ、ママのMだよ」と言います。ママのM、それもいいね。

 息子は、素敵な手書きのカードもくれました。メッセージがとても良かった。

「ママへ。いつも味方でいてくれてありがとう。ママがこれからも元気で健康でいることを願っています」

 そうかぁ、いつでもどんなときでもママは味方だって分かってくれたんだね。

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