昨日は終日気持ちを明るく保てた日でした。朝は絵本の読み聞かせで子供たちに心を癒やしてもらい、お昼は新聞社時代の同期Sちゃんと、Sちゃんを通じて仲良くさせてもらっているMちゃんの3人で美味しいピザをいただきながら大いに笑い、おしゃべりを楽しみました。
振り返ればSちゃんとは30年以上の付き合いです。Sちゃんは大変な才女なのですが、そんなところはみじんも見せない謙虚で優しい女性。気持ちがダウンしたとき、ラインに「元気してる?」とメッセージを書くと、必ず元気でユーモアに溢れた返事が来る。こちらは特に何を言うわけでもないのに、わたしの心の有り様に合わせるように、さりげなくランチやお茶に誘ってくれる。そんな友人です。
頼りにしていたSちゃんから、昨日、ご主人が3月に札幌に転勤することが決まったと報告がありました。札幌は私たち3人の故郷で、3人の集いも札幌の情報誌「poroco」にちなんで、「ポロコ組」(Sちゃんが名付けてくれました)。要のSちゃんがいなくなると、このポロコ組ランチが気軽に出来なくなってしまいます。
10年間東京にいたSちゃんにとっては喜ばしいことなのですが、わたしは動揺しました。お互い慌ただしい日々を送っていますので頻繁に会えるわけではありませんが、何かあったらすぐ連絡を取り合い会っておしゃべりできるSちゃんがいなくなるのは心もとない。Mちゃんは持ち前の明るさで「今はラインもあるし、札幌帰省の楽しみが一つ増えるね」と前向きに受け止めていましたが、それはMちゃんが私より少し若いからでしょうか。
昨日はSちゃんから東京での様々な活動について教えてもらいました。「東京を離れる前にご挨拶に行くのだけど、もし都合が合えば一緒に行かない?」と誘ってくれた、北海道東京事務所。「私ですら、お嬢さんと呼んでくれるような年代の方々が事務所で働いていて。こんなイベントあるよとか教えてもらって、楽しいの」。
Sちゃんは屋外で開催される北海道物産展などにも足を運び、ご当地の食材などを買って応援していたようです。
「たくさんのブースがあってね。秩父別(ちっぷべつ)の人たちが、『誰も秩父別なんて知らないんですよ』なんて言うと、じゃあ特産のトマトジュース買いましょうとか、あの町の特産品、この町の特産品…とあちこち回って買っているうちに、袋がいっぱいになるの。それが楽しくて、もっと前から来れば良かったと後悔したりして」と笑うSちゃん。
「秩父別!!20年ぶりぐらいにその名前聞いた!」とのけぞるMちゃんと私。「秩父別の特産がトマトジュースだなんて、知らなかった!」
「東川町からはね、お米を買うの」
「東川町、やっと思い出した!あそこはお米の産地だった」。上川郡東川町がいま本州からの移住者が多く注目されているという話にピンと来なかった私は、東川町は他に何かあったような…と考えを巡らせ、Sちゃんの言葉に膝を打ったのでした。
「そうそう、ゆめぴりか」とMちゃん。ここから、道内のあちこちの自治体の話で盛り上がります。
Sちゃんは小さな出版社が出しているフリーペーパーを折る作業もずっとお手伝いしています。そのほかにも英国在住時の知り合いが出版した北海道の本を日本に広めるために尽力されたり、高校の同窓会のお世話係をしたり、と縁の下の力持ちなのです。これがSちゃんの一番の魅力で、Sちゃんと関わったたくさんの方々もそう感じていると思います。
そんなSちゃんが東京を離れるのは寂しいですが、私が帰省したとき、Sちゃんが東京に来たときにまた会っておしゃべりするのを楽しみにすることにしました。まずは来月、我が家でSちゃんご夫婦、Mちゃんご夫婦と集うことに。かつて集ったときに持ち寄った得意料理をもう一度作ろう、今回はワインに加えて日本酒もだね、と盛り上がりました。
3月が楽しみです。
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