2025年2月2日日曜日

ししゃもの思い出 

  先日、ししゃもの思い出話を書きました。すると翌日、北海道伊達市に住む従姉妹のジュンちゃんからブログを読んだというラインがあり、「私も幼い頃の鵡川を懐かしく思い出していました」と思い出話をつづってくれました。

 ジュンちゃんは私より5歳年上で、私が小さいころからお姉ちゃんのように慕っている人。今もラインや電話での交流は続いていて、子育ての話や趣味の話で盛り上がります。一人っ子の私にとって、昔話を一緒に出来るジュンちゃんはとってもありがたい存在なのです。

 ジュンちゃんのししゃもの思い出は、私たちの伯母「とこちゃん」の家です。とこちゃんの家は魚屋さんと仕出し屋さんをしていました。ジュンちゃんは、「とこちゃんの家の庭には時期になると、ビックリする程たくさんのししゃもを暖簾のように干してあり、3匹の番犬がカラスや猫からししゃもを守っていました」と振り返ります。

 私の鵡川町(2006年に穂別町と合併し「むかわ町」となりました)の思い出は断片的で、とこちゃんの家で思い出すのは居間や屋根裏部屋にあった従姉妹のチーちゃんの部屋ですが、ジュンちゃんの思い出話からじわじわと庭の風景を思い出してきました。

 ジュンちゃんはとこちゃんの家に遊びに行ったとき、仕出し弁当の余ったおかずを縁側に座って、従姉妹たちとおしゃべりしながら、干してあったししゃもを見ながら食べたそうです。

「伯父ちゃんが、カラカラに干せたししゃも(珍味)を大きな石の上で金槌でたたいて食べたこと、そのししゃもが、ビックリするくらい美味しかったこと」という話も、その様子が目に浮かぶようで、いつも明るく元気いっぱいのとこちゃんや優しい伯父(二人とも天国にいます)を思い出し、懐かしさで胸がいっぱいになりました。

 そういえば、鵡川町を懐かしがる母は、札幌からこちらに引っ越す前に「付き添うから、鵡川町に行こう」と強く勧めましたが、「いや、いい」ときっぱりと首を横に振りました。お別れをしに行くようで嫌だという理由でした。母にとっては、昔の思い出を持ち続け、懐かしく思い出すほうが良かったのでしょう。

 ジュンちゃんのラインで、ししゃもと鵡川町の思い出が深まりました。自分の思い出とジュンちゃんの思い出をつなぎ合わせながら、大切にしていきたいと思います。

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