昨日、東京都内の中学校のバスケットボールのリーグ戦を観に行きました。息子は出場しなかったのですが、頑張っている2年生を応援できました。
午前10時の試合は娘と夫が観戦し、二人で最寄り駅付近で昼食を取り、娘はヴァイオリンレッスンに行くために帰宅。夫はそのまま会場に戻り私が午後現地で合流し、午後1時からの試合を観戦。試合終了後は夫は帰宅、私は午後3時15分からの健康診断の会場に向かう。そんなスケジュールでした。
娘は高校のバレーボール部を描いた「ハイキュウ」やバスケットボール部を描いた「黒子のバスケ」などのアニメ映画(原作は漫画)の大ファン。インターナショナルスクールに行って一番残念だったことは、「日本の部活動を経験できなかったこと」というくらいに、日本の中高校の部活動に憧れています。今回は1年生の息子は出場しないことは分かっていましたが、誘うと喜んで応援に行きました。
私は昨日は論文執筆があり、午後は健康診断もあり、息子も出場しないし、夫と娘は観戦したので家族がサポートしていることは息子に分かってもらえるし…で、行かない理由が沢山ありました。が、パソコンに向かい論文を書いている途中、「自分にとって一番大切なことは何か」という問いが、頭の中に浮かびました。そして、「やっぱり行こう!」とお昼近くに決断し、支度をして出かけました。
会場は港区立三田中学校でした。都営三田線の三田駅から徒歩10分ほどの場所ということでしたが、息子の学校の試合開始時間に間に合うか心配でした。私は地図を読むのが得意ではなく、駅の出口前にある地図と携帯電話の地図を照らし合わせて確認しても、別の方向に行ってしまう人間です。ですが、夫からの「まずは、A3出口を出たらいいよ」という助言と、グーグルマップのお陰で、何とかたどり着くことができました。
三田中学校はなんと、クエート大使館の横にあります。すごい立地です。創立20周年ということで建物も新しく、洗練されています。公立中学校のイメージを払拭するような外観です。
港区立三田中学校の外観 |
そして、驚くべきは校内のプール。もしかしたら、撮影禁止かもしれませんが、素晴らしさをお伝えするための写真なので、このブログにアップさせてもらいます。
三田中学校のプール。手前にある三本線と「田」の字は「三田」を表したデザイン |
皆さん、すごくないですか? 公立中学校にこの屋内プールですよ。生徒は幸せですね。それに、三田のサイン。あちこちのガラス窓の下に三本の線が長く引いてありその右に「田」の文字。これ、デザイナーさんが作ったに違いありません。本当に、おしゃれです。いやはや、港区、力あります。
肝心の試合は、我が息子の学校は午前中はコテンパンにやられたらしく、私が観た午後の試合も負けでした。対戦相手はあまり強そうでなかったのですが、息子の学校のチームの選手が、こう言っては何ですが、あまり上手ではない。
「なんであんな遠くからシュートするの?」というほど、遠くからのシュートが多く、それもほとんど決まらない。それでも、選手たち、一生懸命でした。その一生懸命さが、とても良かった。
相手チームのコーチは女性で、ドスの聞いた声で、子供たちに様々な指示を与えます。優しい先生が多い昨今、「こういう先生っていいよねぇ」と、夫も私も、笑みがこぼれます。
やっぱり、部活動はいいですね。私が息子をインターナショナルスクールではなく、日本の中高に通わせたかったのは、この部活動を経験させたかったからです。私も年を重ねた今、部活動が一番の思い出だからです。
息子は身長が170㌢を超えていますので、普段、セーターにジーンズを着ると高校生に見えるのですが、運動着を着ている息子はやっぱり中1の幼さと頼りなさがあって、可愛かった。息子の新しい一面を発見したように嬉しかった。試合に出ていた中2の選手は皆、息子より背も体格もひと回り大きく、頼もしかったので、尚更そう感じたのでしょう。
その日は3試合あり、私たちが帰った後の最後の試合で、なんと、息子の学校が勝ったと帰宅した息子が報告してくれました。「やったね!」「それは良かったね!」と家族で喜びました。
夜、寝る前に娘とおしゃべりしているとき、その日のバスケの試合の話になりました。2人の間の話ですので、ついつい本音が出てしまいました。
「いやぁ、あのチームが勝つなんて、相手チームよほど弱かったんだね」
「上には上がいるけど、下には下がいるもんだねぇ」
ところが、その会話、隣の部屋にいた息子に聞こえたらしく、息子が「そこまで、言わなくても…」と静かに反論してきました。娘が起き上がって、慌てて息子のところに行き、「あっ、ごめん、ごめん!! けなすつもりはなかったんだけど…」と息子に謝りに行ったのが笑えました。
昨日もとても幸せな日でした。合理的な決断をせず、直感に従って良かったーと思えた日でした。
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