2020年3月4日水曜日

新型コロナ・休校2日目 ひな祭りランチ

 新型コロナウイルス感染防止のために小中高校が臨時休校になった2日目の3月3日、意外なことに我が家では順調に自宅学習が進みました。インターナショナルスクール9年生の娘のお陰です。学校の時間割通りに真面目に勉強するので、小2の息子もそれに倣ってくれるのです。

 娘の学校はインターネットを用いた学習環境が整っていて、宿題も先生との連絡も成績表もすべてネット上でやり取りされます。机に教科書とノートを広げて勉強した世代の私は、いまだ同じ方法で学ぶ息子の姿を見ているほうがずっとほっとするのですが、こういう有事にはやはり新しい環境をいち早く取り入れた学校のほうが対応が早い。

 娘は授業が始まる8時10分にはダイニングテーブルの椅子に座り、パソコンを広げています。先生も時折、パソコンの画面に表れて、生徒たちと話します。生徒たちはそれぞれ自室で勉強しているようで、皆の顔が画面の横に小さく出ています。発言する子供が中央に大きくアップされる仕組みで、あのウェブ会議と同じです。

 インターナショナルスクールに通う子供たちは、チャラチャラとした雰囲気だと思われがちですが、どっこい、すごく真面目です。午前8時10分から午後3時20分まで、しっかりと勉強します。9年生ですので、3年後には大学受験を控えているからでしょう。本当に皆よく勉強します。ニュースでは一部の中高生が街に繰り出して、カラオケやゲームセンターに集まる様子が報道され、「本末転倒」という意見も出ていたようですが、娘の同級生にはそのようなことはないようです。親も安心です。クラスメートが真面目だというのは、本当にありがたい。

 息子はやはり注意が散漫で、冷蔵庫を開けて食べ物を取り出したり、おもちゃで遊んだり、落ち着きません。担任の先生からプリントなどたくさん宿題が出されていますので、「1時間目の国語はこれね」と課題を渡しても、頻繁にチェックしないと全然進みません。少なくとも、娘は私がチェックしなくても勉強してくれるので、助かります。

 さて、3日はひな祭り。近くに住む母を昼食に招いて、お祝いをしました。メニューは手巻き寿司とトリの唐揚げ、ハッシュドポテト(冷凍食品を使いました)と枝豆。母が手作りの桜餅を作ってきてくれました。

ひな祭りランチ。母が桜餅を作ってきてくれました
今年から母も一緒にお祝いできるので、例年2階に飾っていたひな人形を1階のダイニングルームの食器棚の上に飾りました。
 

 母がひな人形を見ながら、しみじみと言います。
「おひな様を見ながら、食事ができるっていいね」
 喜んでもらえて、私もほっとしました。母は言います。

「昔から1年に1度出してあげないと、おひな様が泣くっていうんだよ」
「えっ、バチが当たるんじゃないの?」と息子。
「物置から取り出して飾るのは手間がかかるから、バチが当たるぐらいだったらいいかなって思うけど、おひな様に泣かれるのは嫌だよね」と私。
「私もおひな様に泣かれるのは嫌だなぁ」と娘も同意します。
「泣かれるぐらいだったら、面倒でも出すよね。説得力あるなぁ、その言い伝え」と私。
 そんな会話をしながら、手巻き寿司をクルクル巻いて、パクパク食べて、ひな祭りの歌を4人で歌って、楽しい昼食が終わったのでした。母の桜餅もとても美味しかったです。

 さて、すぐに5時間目が始まります。母は「では、今日は失礼するよ。楽しかったよ。ご馳走さま」と言い、帰っていきました。玄関前の道路に出て、息子と一緒に見送りました。娘はすでに授業がスタートしています。息子は縄跳びをしながら、母を送ります。角を曲がるとき、こちらを振り返り手を振る母に、手を振って返しながら、「スープの冷めない距離」のところに81歳の母が引っ越ししてくれたことを、とても有り難く感じたのでした。

 息子の5時間目は「音楽」です。「そうだ、鍵盤ハーモニカを弾こう!」と言い、いろいろ弾いてくれました。娘も「私も弾きたい!」と言い、息子から借りて、懐かしそうに弾きます。


そんな娘を、息子が携帯でパチリ。こんな感じで臨時休校2日目の5時間目も無事終りました。


 息子は5時間目で授業が終わり。でも、娘はもう1時間あります。娘の6時間目の「体育」に息子も付き合い、2人は着替えて、ジョギングに出掛けました。私はようやく、ランチの片付けと夕食の支度に取り掛かれたのでした。

0 件のコメント: