2020年3月15日日曜日

新型コロナ・休校2週目終了 在宅学習と在宅勤務 両立可能?

公立小2年とインターナショナルスクール9年生(日本では中3)の娘が、新型コロナウイルス対策により在宅学習になり2週間が終わりました。夫も2週目から在宅勤務となり、家族4人が家にいるようになりました。この1週間を、在宅学習と在宅勤務の両立は可能かという視点で振り返りたいと思います。

結論から言うと、両立はしません。なぜか。子どもの学びを優先すれば、親の仕事の効率は下がり、親の仕事を優先すれば、子どもはすぐ遊んでしまうからです。それが顕著に現れるのは、子どもが低学年の場合だと思います。もしかしたら、3、4年生もそうかもしれません。

「テレワーク」と呼ばれる在宅勤務が今注目されていますが、これが可能なのは独身か、子どもがいない夫婦か、もしくは子どもがある程度大きな人に限られるような気がします。

我が家の場合、小2の息子はまだ一人で課題に集中して取り組むということが出来ません。ですので、親の目の届くところで勉強させ、頻繁にチェックしなければなりません。1週目は私が息子の横に座りましたが、2週目は夫と私が息子の横に交互に座るか、同じくダイニングテーブルで勉強している娘にチェックしてもらいながら、乗り切りました。

先日、NHKのニュース番組で、お母さんが自宅で仕事をし小学生の子ども2人の世話をしている様子が報道されていました。低学年の子どもが「ここが、分からないの」などとお母さんに話し掛けています。お母さんはそのたびに仕事が中断し、「集中できないんです」と苦笑していましたが、それと同じ状況が我が家でも連日、繰り広げられています。

加えて、たとえば国語も算数も、学校から配られた課題ドリルをやらせて、それをチェックし、間違ったところを直させる。漢字でしたら、繰り返し練習させるー。そういう手間がかかります。加えて、息子はちゃっかりしていますので、ちょっと目を離すと「終わったよ~」などと言いながら、その場を離れます。チェックしてみたら全くやっていないことも多々あります。5枚つづりの宿題の最初の1ページだけやり、次のページからやっていないという大胆なこともやりますので、全く油断できません。普段はこれらのチェックを先生がしてくれるのですから、学校ってありがたい、と痛感しました。ホームスクーリングをしていらっしゃる方々には本当に頭が下がります。

子どもの勉強を見る余裕はないーという方々も多いと思います。シングルマザー・ファザーで子育てしていらっしゃる方々はどれほど大変でしょう。先日、シングルマザーの友人から「旦那さんがいて、恵まれているね」と言われましたが、本当に今回のような場合は共働きや専業主婦の家庭は夫婦で分担できるので、一人で子育てしている人よりずっと経済的にも精神的にも負担が軽いと思います。

一方、インター9年生の娘のほうは全く手がかかりませんでした。在宅学習が始まった3月2日朝からダイニングテーブルに座り、パソコンを開いてインターネットに接続し、普通に勉強し始めました。遅れないように慌てて着替えて、朝ごはんを食べる風景も普段と同じです(通学時間が節約できますので、起床は1時間遅いですが…)。お味噌汁と納豆巻きを用意していたのに始業時間に間に合わず、パソコンの横に置いたままになり、お味噌汁が冷めてしまったことも。

毎日、テレビ会議のようなシステムで学習が進み、先生が画面を通して子どもたちに指導します。子どもたちはパソコン画面の両脇に全員が映っており、考えたり、書いたり、質問に答えたりしている様子が全部分かるのです。もちろん、学校のほうが先生やお友達と直に話せますので、学びとしての環境は良いですが、現在のような”有事”には、親としてはありがたいです。

娘はとりたてて勉強ができるわけではないのですが、真面目に取り組んでくれます。親としてはこれで十分過ぎるぐらいです。逆に今回のことで、普段は「大丈夫かな?」などと心配な娘の意外な一面も見られて良かったです。


「体育」の時間に一緒に走る子どもたち

0 件のコメント: