2020年3月14日土曜日

新型コロナ・休校12日目 トイレットペーパー欠品、米国でも

新型コロナウイルスの感染拡大により衛生商品が品薄になってから、日課となっていたドラッグストアのチェック。トイレットペーパーはどこにもなくて困っていたのですが、最寄りの店に行くとありました。いつも私が購入していたメーカーのものが。ピンク色の太線の中に「SCOTTIE」と書いてありますので、遠くからでも目立ちます。最後の1つだったのでラッキーと手に取り、レジに向かうと…。そこで、はっと目が覚めました。

なんと、夢を見ていたのです。50年以上生きてきて、トイレットペーパーを買う夢は初めてです。品切れしている棚を見続けていると、こんな夢を見てしまうのですね。子どもたちは臨時休校、夫も在宅勤務。普段は平日の夕方まで家にいない家族が皆家にいるのです。問題となっているマスクの品切れも大変ですが、家にいるときは使いませんので、在庫が心配なのはやはりトイレットペーパー。調達しなければ、と考えているとそれが小さなストレスとなっていたのですね。

朝この夢を見たあと、夫がシカゴの両親にテレビ電話をしました。アメリカでも感染が拡大しています。画面上の両親はいたって元気そうです。夫が言います。
「こっちはトイレットペーパーが品切れしていて大変なんだ」
「こっちもそうよ。コストコに行ったけど、棚には一つもなかった。うちは、たくさん買ってあるから大丈夫だけど」とおおらかに笑う義父母。

そうなんです。義父母の家には地下に広い収納エリアがあり、そこにたくさんの食料品と日用品が保管されているのです。その量たるや、災害があったらご近所にも配れるほど。新聞に入っているクーポンを切り取り、食料品や日用品を買いに行くのが義父の仕事で、義父はそれを何よりも楽しんでいるのです。トイレットペーパーは3パッケージ(1パッケージ12個入り?)あるので当面大丈夫とのこと。私の母も前日様子を見に行ったときは、十分な食料品と日用品がありましたので、用意周到な父母を持つ夫も私も心配がいらず、本当に助かっています。

義母は言います。
「エバ(義母の友人)がいる介護施設には感染防止のため1カ月、家族や友人が入れなくなったの。だから、電話をして励ましているのだけれど・・・」
介護施設や医療施設での感染拡大が懸念され、面会が出来なくなっているのは日本も同じです。

「とにかく、外出しないで、家にいてくれ」と夫。
「分かった。私たちは大丈夫だから心配しないで」と義母。

この後、1時間目が終わり”休み時間”になった子どもたちが義父母と話をして、この日のテレビ電話が終わりました。

さて、金曜日は生協の商品が届く日です。いつも午前中に届きます。私が体調をくずして、スーパーなどでの買い物が出来なくなった十数年前に始めて、その後、体調が回復してもずっと続けています。この日は普段より多めに食料品を買いました。配達員さんが食品を私に手渡すときに言います。

「新型コロナウイルスで学校が休校になってから注文が増えているんです」
「そうですか」
「お子さんが家にいるので、皆さん家で食事を作ることが多くなっているからみたいです。うちとしては嬉しい悲鳴です」
「そうですよね。3食作らなければならないですからね。どんなものが売れるんですか?」
「冷凍食品とかカップラーメンとか、簡単に作れて保存できるものが売れます。今回はパスタが欠品になりました」
「欠品!」
「そうなんですよ。パスタは注文が多くて。そういえば、トイレットペーパーやマスクは抽選で買えるんですよ」
「えっ? 抽選?」
「ええ、今日僕が配達した家は3件ありました。ドラッグストアはどこも品切れだけど、生協は確率が高いって喜んでもらえました」

なるほど。その手があったのですね。生協のカタログは食品しか見ないので、見落としていました。さっそく、トイレットペーパーも注文しました。

さて、子どもたちの臨時休校がスタートして12日目のこの日は3食自宅でした。家族全員が料理しました。朝ごはんは息子が作ったホットケーキ、昼食は私と娘が作ったマカロニチーズ、夕食は夫のスパイシーチキンとクスクスでした。




洋食ばかりでは辛いので、夜は自分にだけ、かつお節をかけたナスのお浸しを付けました。マイヤー家で一人だけ生粋の日本人の私は、こうした小さな工夫で”食”の問題を乗り切っています。

0 件のコメント: