2020年3月11日水曜日

東日本大震災9年 

 死者・行方不明者、関連死を含め2万2167人が犠牲となった東日本大震災から今日3月11日で9年になります。少し前、この地震で甚大な被害を受けた宮城県石巻市と南三陸町、女川町を取材しました。まちの復興は進んでいましたが、津波の破壊力を伝える「震災遺構」を目の当たりにすると、胸が締め付けられる思いがしました。

 児童74人が犠牲となった石巻市立大川小学校では、当時6年生だった次女を亡くした佐藤敏郎さん(56)が小学校を案内してくれました。校舎のすぐ横には山がありました。なだらかな山道を登りながら、ここなら子どもたちは簡単に駆け登れると思いました。私の小2の息子なら、数十秒もかからず登るだろうと思いました。


津波の後、残った大川小の校舎の一部。裏山はすぐ近くにある
ここに逃げていたら・・・とやり場のない怒りと深い悲しみを抱えて生きていかなければならないご遺族の気持ちを思うと、涙が止まりませんでした。犠牲になった74人のうち4人がまだ行方不明です。お母さん、お父さんたちが今も我が子を探し続けています。

 佐藤さんは震災の「語り部」として、この日のことを伝えています。それを記事にしました。読んでいただければ嬉しいです。

https://bee-media.co.jp/archives/3221

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