2020年3月16日月曜日

シカゴピザの店へ

 学校が一斉休校になって2週目の週末、夫がお気に入りのレストランに連れて行ってくれました。新型コロナウイルスの感染が世界中で広がっているため、子どもたちを連れての「不要不急の外出」を嫌がっていた夫ですが、やはり家にいてばかりは…と考えたのでしょう。

 隣駅にあるシカゴピザの専門店で、シカゴ出身の夫が半年ほど前に見つけた場所です。夫と子どもたちは2度行ったことがあるのですが、私はまだ行ったことがありませんでした。その駅周辺には私の好きな札幌ラーメンが食べられる店もありますので、選択権が私にある場合はラーメンを選んでいたからです。お互い50代になると、”ふるさとの味”が恋しくなります。シカゴ、札幌と故郷から離れて暮らす我々ですが、こうして、郷土料理を楽しめるのはラッキーだなとつくづく思います。

 シカゴピザの店はユニークで、お昼どきを外した午後2時開店です。お腹を空かせて開店時間に行きました。すでに3組のお客さんがいたのですが、それからどんどんテーブルは埋まっていき、30分後には店内のテーブルが全部埋まりました。見渡すと10組のお客さんの中で外国人を含んだグループは5組。夫がお気に入りというだけあり、やはり、外国人に好まれる店なのでしょう。

 フライドポテトとポテトサラダ、そしてアメリカ風サラミ「ペパロニ」のピザ、夫はビール、私はアップルサイダーをオーダーしました。このペパロニは日本ではなかなか手に入りにくく、かつ、夫がとても懐かしがる食べ物なのです。シカゴピザはクラストがパンのように厚いのが特徴。Lサイズ1枚を4人で分けて、お腹一杯になりました。



厚いクラストが特徴のシカゴピザ
店内のテレビでは、ひと昔前のバスケットボール試合の映像が流れていました。シカゴを本拠地とするブルズと、ロサンゼルスを本拠地とするレイカーズの試合です。シカゴブルズのスター、マイケル・ジョーダンは夫が崇拝していた選手。高校生時代にバスケットボールをしていた夫にとって、マイケル・ジョーダンは神様のような人だったに違いありません。夫は懐かしそうにテレビを見ます。

 映像を見ながら娘が言います。
「バスケットボール、つまんないよね」
「そうでしょう。ダディがママを誘った最初のデートが、シカゴブルズの試合を大学の寮のテレビで見ることだったの」
「げっ、それ、辛いね。ママ」
「うん。ママ、心の中で、”何で、バスケットボールの試合なんて見なくちゃならないの?”と思った」
「私も同じ立場だったら、そう思うよ」

 画面にマイケル・ジョーダンの身長・体重が出ます。198㌢、89㌔だそうです。
「ダディ、195センチだよね」
「いや、193.5㌢。1.5㌢縮まった」
憧れのマイケル・ジョーダンとの差は約5㌢。でも、マイケル・ジョーダンも年を取っていますので、少し縮まり、昔と同じ3㌢差でしょうか。そんな話で盛り上がりました。
 
 帰りは、この街で人気のチーズケーキを購入。帰宅後、夫と私、息子はすぐ食べましたが、娘は「ピザのカロリーが高いから、明日にする」と言い、冷蔵庫に入れました。在宅学習が始まってから、きちんと勉強に取り組んだり、おやつを翌日まで我慢したりなど、娘の少し成長した様子が見られて、ちょっぴり嬉しかったです。

チーズケーキの店の前には長い行列が出来ていました
 
この日は品切れが続いていた日用品が、ドラッグストの店頭に戻ってきた日でした。朝、夫が隣駅のドラッグストアでトイレットペーパーとマスク、キッチンペーパー(もちろん、1人1個です)を購入。私もイオンでキッチンペーパーを買うことが出来ました。日用品の在庫が少し出来て、日課となっていたドラッグストア巡りをしばらくはしなくても済むようになりました。

 夕方は、娘と一緒にジョギングに行きました。途中、息が切れた私の手を取り、私のペースで一緒に走ってくれました。日がすっかり暮れたころ、娘が大好きだという景色を川の土手に座りながら眺めました。とても素敵でした。このような娘との時間がいつまでも続きますようにと願いました。

娘と一緒に見た夜景
本当に新型コロナウイルスには振り回されていますが、家族と過ごせて良かったと思っています。そして、こうして家族が無事にいられることに感謝です。

 医療機関や介護施設ではマスク不足が続いているようです。ニュースでは1週間も同じマスクをしているという看護師さんの話も紹介されていました。1日も早く十分なマスクが全国の医療機関や介護施設に行き渡るように願います。

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