2020年3月26日木曜日

外出自粛の東京 スーパーで品切れ続出

 小池百合子東京都知事が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため都民に週末と夜間の外出自粛を呼び掛けた翌日の26日、都内のスーパーでは食料品を買い急ぐ人が多く見られたようです。我が家の最寄りのスーパーも同じ。棚から商品が消え、「お詫び」の紙が貼られていました。

 私がスーパーに行くことを思い立ったのは夕方。息子を近所の駄菓子屋さんに連れていったときでした。店主のおじさんにこんなことを言われたからです。
 「うちの家内がさっきスーパーに行ったら、すごく混んでいて、全然物がなかったみたいだよ」

 少し前の「トイレットペーパー騒動」と同様、私はまた出遅れてしまったようでした。お米やパスタは買い置きがあり、明日は生協から野菜や果物は届きますので大丈夫なのですが、切れそうな食品がいくつかあります。いつものスーパーに向かいました。まず、驚いたのは入り口にカートがほとんどないことでした。

 店内に入ると普段よりずっと人が多く、棚からは多くの商品がなくなっていました。

卵コーナー
パスタコーナー
ラーメン・ソバコーナー
納豆コーナー
お肉コーナー
パンコーナー
 2018年9月、北海道胆振東部地震で震度6弱の地震に見舞われた札幌に、母の様子を見に行ったときのことを思い出しました。あのときも、スーパーの棚にはほとんど物がありませんでした。残り僅かとなっていたお米を1袋かごに入れたのに、母に「私は無洗米しか食べないからいらない」と言われ、泣く泣く棚に戻したことを思い出しました。ペットボトルの水も「お茶の買い置きがあるからいらない」と言われ、戻しましたっけ。

 実はあのときの母の判断は正しく、物流はすぐ正常に戻ったのです。その経験から、 「たぶん、明日には商品がまた入ってくるから大丈夫」と思いつつも、乳製品を多めに、普段は食べないインスタントラーメンも「念のため」に買いました。食べ盛りの子どもが2人いますので、やはり、4、5日分の食料品は確保しておきたいのです。

 スーパーでは知り合いのお母さん2人に会いました。2人とも、「普通に明日の朝のパンを買いにきたのに、パン屋さんにもスーパーにもなくて困った」「あっちのスーパーは朝から行列だったらしい」などと困惑気味でした。

 週末に食べるお肉がないので、夫と娘に車で「イオン」に行ってもらうことにしました。夫から早速電話があり、「ほとんどなくなっているけど、鶏のひき肉ともも肉2パックずつ、むね肉は1パック買えた」とのこと。娘から携帯電話に写真が送られてきました。

イオンのお肉コーナー
夜のニュースでは都民に対して「在庫は十分にあるので、落ち着いた行動を」と呼び掛けていました。確かにそうなのでしょうが、外出自粛と在宅勤務を要請しながら、食料品は買い急がなくても大丈夫と言われても…というのが正直な感想。トイレットペーパーも「在庫は十分ある」と言われて久しいですが、まだ、人々はドラッグストアの前に開店前から並んでいます。感染者が増え、終息の兆しが見えない中、人々は少しでも不安を減らすため物を多めに確保しようと考えているように思います。

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