昨日、地元の会館で、子育て中にがんと診断されたママさんを対象にお話し会を開きました。「誰かのお役に立ちたい」とずっと考えてきて準備を進め、ようやく1回目を開くことが出来ました。
子育て中にがんと診断されると、自分の治療のことよりも、まずは「子どもをどうしよう」という心配があります。私自身はがんを発病したときは子どもがいなかったのですが、治療後に娘を授かり、その後、再発したときや他の疾患を患ったときに、たいへんでした。
当時は両親が元気でしたので、私が急に入院となるたびに、夫が札幌の母に電話をし、「むつみさん、ダメ」とだけ言ったそうです。母によると夫はこれ以上日本語で説明できなかったそうですが、その「ダメ」の一言で私が入院と分かったらしい。母は父を連れて、時に父を置いて駆けつけてくれました。入院が1ヶ月に及んだ事も何度もありましたので、その都度、両親を頼りました。ですので、私は幸運でした。
今日参加してくれたママさんは、ご主人も入院中で自分も入院治療となり、区の児童施設に問い合わせても小学生は預かってくれるけど、中学生は預かってくれないなどの制限があり、途方に暮れたそうです。結局、ママ友たちが交替で子どもたちで預かってくれたそうです。そのママさんは「ママ友が助けてくれて、本当にありがたかった」と振り返りました。
また、子どもの小学校の卒業式にどうしても参列したいと願い、担当医にお願いして手術日を変更してもらった人もいました。その方は片方の胸を全摘し、薬を胸に注入しながらだったそうです。「でも、執念で参列できた」と笑いながら話してくれました。
また、進行がんで胃を全摘し、当時まだ2歳だったお子さんを抱くことが出来ず、「自分はこの子が大きくなるまで生きていられないかもしれない」と一時は絶望的な気持ちになったという話をしてくれたママさんもいました。後遺症に苦しみながらも、元気に子育てをしていらっしゃいます。
まだ30代のママさんで「今日、勇気を出してカツラを取ってきました」ととても可愛らしいショートヘアで来てくれた人も。外見の変化はがんの治療の大きな悩みの一つです。胸の全摘・再建、抗がん剤による脱毛や皮膚の変化…。時が経ち、再び元気になればその辛さは忘れますが、渦中にいるときは気持ちも落ち込み、人目を避けながらの暮らしになります。
この会では参加者を「子育て中にがんと診断されたママ」に限定しています。他の地区で同様の会を開いていた方が、「子育て中って、子どもが何歳まで?と聞かれるの。子どもが社会人の人も来るから、その人にとって子育て中であればいいんだよ」とのこと。「でも、シニアの人がくると沢山話をするから、若いママさんが遠慮するんだよね」と会運営の苦労も話してくれました。「あっ、そうか。私もシニアだよ」。「でも、むつみさん、子どもまだ中学生じゃない」とのこと。なるほど、そういう解釈もできるんですね。
今日はお子さんが天国にいる人も参加してくれました。皆、いろいろ抱えながら、当事者同士だからこそ心を開いて話をしてくれます。このような話を気兼ねなく話せる場を、これから月1回開いていきます。
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