昨日娘の熱が下がらず、午後7時を過ぎても39度のままでした。パニック症と不安症、そして軽度のうつ病を患っている娘が、「夜が来るのが不安」と言っていたのが心配でどうしたものかと思案していたところに、今度は夫が息子からメッセージが来たといい、外出の支度を始めました。
中2の息子はバスケットボールの練習試合があるので、午前中に家に遊びに来たバスケ部の仲間とご飯を食べて出ていきました。その息子から夕方5時半過ぎに連絡があり、「バスケの試合の後、友達とご飯を食べに行く」と言っていたので、午後8時まで帰宅するように伝えていました。
夫によると、「友達とサイゼリア(イタリア料理のファミリーレストラン)に食べに行ったけど、お金が足りない。友達もPayPayで支払って残高もなくて借りられない」と息子から連絡があったそう。夫はコートを着ながら、「支払ってくるから」と言い、出ていきました。
この出来事で、緊張の糸が切れました。友人と一緒にファミリーレストランに行ったはいいけど、お金が足りなくて、親に助けを求めてきた息子。こういう単純な、解決可能な案件の対処でドタバタするなんて、何て私たち夫婦は幸運なんだろうと思ったのです。世の中では大変な事件に巻き込まれている子どもたちのことが連日報道されています。それを読むたびに胸が痛むのですが、我が家の息子は国語や数学で成績1を取ったり、ファミリーレストランでお金が足りなくなって親に助けを求めたりーと行動が単純でありがたい。
つかの間の安堵感を抱いた後、娘から午後9時ごろに電話がありました。現地時間午後11時ごろです。熱が39度3分まで上がったとのことで不安そうです。この時点で私は救急車を呼ぶように勧めました。もう3日間も40度近い熱。前夜は病院に行っても薬も処方してもらえず、2時間半も待たされて医師に会えず帰宅。寮では誰も頼ることもできず、食事も取っていません。
ネットでしらべると、日本の119番はオーストラリアでは「000」で、「救急車を」と頼むそうです。ただ、これは命が関わる場合だけと限定されています。でも、そんなこと言ってられません。夜になると熱は上がるはずで、娘は1人で寮の部屋にいます。もし、意識がなくなれば、大変なことになります。娘に「救急車を呼んで。そして、救急車を待つときは寮のロビーで待ってね。そうしたら、体調が悪化したときは誰かが対処してくれるから。寮の部屋で倒れたら、誰にも気付かれないから」と言いました。娘は「分かった」と言い、電話を切りました。
すぐまた電話がありました。「000」に電話をしたところ、「今、使える救急車はありません。折り返し電話します。60分ほど待っていただくかもしれません」と言われたとのこと。娘曰く、「この後、音楽が流れてさ…。えっ、私、救急で電話しているんですけど、銀行に電話しているんじゃないんですけど、って思った」と言います。
なんだか、滑稽で笑えます。「ママ、充電切れそうだから、もうフェイスタイムはできない。あとからママに連絡できないと困るから」と言います。少なくとも、娘は部屋から出て、1階のロビーで救急車を待っていました。あちらは真夏ですが、娘は「もう寒くて寒くて」と言い、セーターとダウンコートを着込んで、ロビーの椅子に座っていました。
そうこうするうちに午後9時(現地時間午後11時)を回りました。娘から送られてきた体温計の写真は39度8分です。さぞかし不安でしょう。息子が夫と帰宅しました。相変わらずやらかしてくれますが、やらかしてくれることが単純で有り難い。神様に心の中で「ありがとうございます」とお礼を言いました。
午後9時半ごろ、娘に電話をしたり、メッセージを送ったりしましたが、つながらなくなってしまいました。でも、テキストメッセージが届きました。
「ママ、救急車来てくれるって」
「良かった。3日間40度近い熱だし、昨日は自力で救急病院に行って2時間半待って診てもらえなかったんだから、救急車呼んでも遠慮いらないからね。逆にきちんと判断して、行動に移せて、偉いよ!それに、パニック症と不安症、うつを抱えているから、これ以上我慢や遠慮はしなくていいからね」
「ママ、メッセージありがとう!涙出てくるよ。あっ、救急車来たよ」
しばらくしてから、娘からメッセージがありました。
「病院に連れてきてくれたよ。熱が40.1になった。でも、昨日と同じく、お医者さんに会えるかどうか分からないって。3-6時間待って、診てくれるかもだけど、ない可能性もあるって」
「40度!大変!救急車で運ばれても、お医者さんに診てもらえるか分からないの? 診てもらえないかもってどういうこと? でも、今日はともかく、病院にいて、待合室でもいいから寝ていてね。40度あるし、今はとにかく人がいるところに身を置いていることが重要なの。もし、さらに熱が上がって、意識朦朧としても、誰かがそこで対応してくれるから。かわいそうに!一緒にいてあげたい」
しばらくしてから、娘から写真が送られてきました。ベッドに寝かせてくれたそうです。そして、まもなくお医者さんが来てくれ、朝まで様子をみてくれると言ってくれたそう。娘はほっとしたようでした。そして、私もほっとしました。娘が病院のベッドに寝かせてもらい、医師にも診てもらったことを確認し、私も寝ることが出来ました。
| ようやく、病院のベッドに寝かせてもらった娘 |
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