2026年10月11日日曜日

がんのママさんたちと語らう

    昨日地元の会館で、がんのお母さんたちとのお話し会を開きました。今年1月から始めたこのお話し会は今回で10回目。小さいお子さんがいらっしゃるママさん3人が来てくださり、治療法や副作用への対処の仕方、暮らしの工夫、子どもへの病気の伝え方まで、沢山の話題で盛り上がりました。

病院の待合室でチラシを見たというママさんが来てくださいました。「周りに同世代の人がいなく、つながれる場がないかと探していました」とのこと。初めてご連絡くださるのは勇気のいることだったと思いますが、来てくださってとても嬉しく思いました。
まずは、乳がんの治療法の話になりました。一人のママさんは、部分切除と全摘出のいずれかの選択をしなければならなかったご経験を共有してくださいました。再発の可能性、がんの大きさや場所、手術の傷も判断材料になるそうです。
全摘出の場合は、乳房再建を行うかどうか、行う場合はその方法や時期も考慮する必要もあり、大変難しい決断となるそうです。手術を控えたママさんは、病院で開かれている説明会にも積極的に参加。体験者のお話もしっかり聞いて、検討していらっしゃいました。
たとえ主治医がある治療法を勧めようとも、患者はあれこれ迷います。私は血液がんの悪性リンパ腫でしたが、再々発したときに、主治医から造血幹細胞移植を勧められました。身体への負担も大きく、体力のあるうちに決断しなければならない治療法でした。
主治医からは、完治を目指しますと説明されましたが、当時、その治療を選んだ同室の患者さんの変貌ぶりを目の当たりにし、私は前向きに検討することはできませんでした。また、子どもも欲しかったことから、結局は抗がん剤治療と放射線を選びました。放射線治療では副作用で大変な目に遭いましたが、寛解しましたし、子どもも授かりましたので、良かったと振り返っています。
治療の選択肢があることは、がん患者にとって、とても幸運なことです。でも、どの治療法を選んでもメリット・デメリットがあり、難しいものです。
初参加のママさんからは「皆さん、メンタルをどう保っていますか?」という質問がなされました。どんなに前向きでいようと心がけても、時に気持ちがどんと沈むこともあります。
一人のママさんは、ある講習会で講師の方から「病気のことで悩むのは1日10分までと決めてください」と教えていただき、それを実践しているそうです。また、元気になったら子どもと電車に乗って温泉に行こう、憧れの列車に乗ろうと、旅行計画を立てたそうです。そして、元気になった今、それを実行に移していると楽しそうに語ってくださいました。
もう一人のママさんは、三食をしっかり食べて、早歩きの散歩をするなど体力をつけて治療に向き合っているそうです。美術館に行ったり、映画を観たり、「病気のことを考えずにいられるよう、体を動かすのは大切」と話してくださいました。
いろいろ大変な中、その大変なことを笑い飛ばし、明るく治療と向き合うママさんと語り合いながら、私も元気をもらった一日でした。

2026年10月9日金曜日

バナナケーキ

  明日は、月に一度のがんのママさんたちのお話し会の日です。今年1月から地元の会館で開催しています。対象は、子育て中にがんと診断されたママさんと、AYA(若年成人)世代の女性です。

 毎月、お菓子を作り、持っていきます。今日はバナナケーキを作りました。バナナケーキは娘と息子が大好きなお菓子。小麦粉、バター、お砂糖、ベーキングパウダー、バナナ、クルミ、卵、レモン汁を用います。

 こんがり焼けたケーキを見て、ちょっぴり切なくなりました。「ママ、バナナケーキ、めっちゃ美味しい!」と頬張る娘を思い出します。でも、バターと卵が入っているので、動物由来の食材を一切口にしなくなった娘はもう食べられません。

 バターも卵も普通に食べられたときに、もっと、もっと、作ってあげれば良かった。後悔が溢れます。最近、めっきり口数が少なくなった息子を見ると、またまた、後悔。もっと、もっと、一緒に遊べば良かった。

 子育ては楽しいし、幸せ。だけど、ときどき、いや、かなり頻繁に、こうして胸がキュンとなります。



2026年10月6日火曜日

On-the-Job Training

  On-the-Job training という言葉があります。職場で実際の業務を通じて、必要な知識やスキルを身に付けることです。

 私がかつて新聞記者として仕事をスタートしたときは、合宿で取材の仕方、記事の書き方、写真の撮り方、フイルムの現像の仕方(古いですね!)などをみっちり仕込まれました。大変恵まれた時代でした。

 その後、新人記者は地方支局・支社に配属され、そこでOn-the-Job trainingで様々なことを学びました。地震・火事・事故などの取材、高校野球の地方大会、地方議会選挙、市政・教育・地方経済の取材、はたまた初日の出の撮影などなど。今振り返れば、先輩方に本当にいろいろ教えてもらったな、と大変ありがたく思います。

 それを、61歳になった今、新職場で実践しています。

 私は研究者として雇われていますが、バックグラウンドがメディアであることから、インタビュー取材や、ホームページへの記事掲載なども担当しています。先日は、初めてiPad とiPhoneを用いて動画取材もしました。

 マイクやレシーバーの選定・購入、機材への装着、インタビューの構成、撮影などを、もう一人の研究者と一緒に行います。取材先へのアポ取りやインタビューは出来ますが、動画撮影は記事執筆と全く違います。

 いやぁ、緊張しました。それでも、先日、一人目の撮影を無事終えることができました。超優秀で、かつ、とてもチャーミングな准教授です。綺麗に撮れていて、安堵しました。

 ホームページへの記事掲載では、ファイルの容量が大き過ぎてアップロードが出来ないという危機にも見舞われました。周囲にはホームページの記事や画像などを管理・公開するシステムであるWordPressに詳しい人がいません。そこで、あれこれ調べて、アップロードできるファイル容量の上限を引き上げる「プラグイン」という機能をインストールして有効化し、無事、記事を公開できました。学びの日々です。

 こうした作業には大変な時間がかかります。それでも、複数のAIの力も借りながら、試行錯誤しながら、何とか乗り切っています。

 この年でOn-the-Job trainingができるなんて、ありがたいことです。学位を授けてくれ、さらに今、このようなエキサイティングな仕事をさせてくれる大学には、改めて感謝しています。

 20代の新人記者だったころのように、60代の今も、仕事をしながら新しいことを覚えています。まだまだ、成長しています。

 

 

2026年10月4日日曜日

娘@メルボルンからの報告_4回目の献血

  娘から「4回目の献血をしたよ!」と連絡をもらった数日後、娘から再び写真付きの報告がありました。

「あなたの血で、今日、ある人の命が救われましたーというメッセージが届いたよ。この病院なんだって」

娘の血が使われた病院

人の役に立ちたいーという思いで、献血を続ける娘。オーストラリアの人々の命を救っています。私はこれまで何度も輸血を受けたので(大変ありがたかったです)、もう献血はできないけれど、娘がこうして自ら進んで献血をしてくれていることをとても誇りに思います。

 最初は針が怖くて仕方なかった娘。でも、最近はニコニコした表情の写真を送ってくれます。

娘から送られてきた、献血するときの画像

4回目の献血で、このボトルをもらったのだそうです

 

2026年10月2日金曜日

銀婚式

  先日、結婚25周年を迎えました。ブログでは、夫のメロンの切り方や、お米の袋の開け方などに文句を言ってしまいましたが、記念日には二人でフランス料理を食べに行き、プレゼントを交換しました。

 火曜日でしたので息子は塾があり、夕食に一緒に行けません。それなら週末にしようかとも考えたのですが、息子に「ママとダディの記念日に、フランス料理食べに行かない?」と聞いても、「どちらでも」との返事。

 私としては、「おっ、フランス料理いいね!」とか「いや、イタリアンが食べたい」とか、もう少し反応が欲しかったのですが、まるで興味がなさそう。それならば、火曜日のランチを夫婦二人で楽しむことにしました。

 ちょっと残念な気持ちで娘にこのことを伝えると、「えっ、それっていいことじゃない? フレンチもイタリアンも特別じゃないんだよ。ママとダディの料理もお菓子も美味しいから」とのこと。何と、嬉しいことを言ってくれるのでしょうか? 本当に娘の言葉には癒やされます。

 さて、夫と二人で向かったのは隣駅にあるレストラン。フランス料理はメインのお肉に、鹿、ウサギ、カモ、イノシシなどのジビエが登場することが多くて、ジビエが苦手な私は結局、魚料理を選ぶことが多いのですが、今回のレストランは珍しく豚肉があって、お肉をいただくことができました。

     お店の方から、「今日は記念日など特別な日ですか?」と聞かれたので「結婚25周年なんです」と伝えると、デザートのプレートに素敵なメッセージを添えてくれました。

   レストランを出た後は、ケーキ屋さんに立ち寄り、ハートのデコレーションが付いたケーキを購入。夕方、息子が帰ってくるのを待って、3人で一緒にケーキを食べました。


 私から夫へのプレゼントは皮のビジネスバッグ。夫からは真っ赤なバラとシャンパンでした。次は結婚50周年の金婚式ですね。あと25年。今までの2倍!長いけど、きっとあっという間なんだろうなぁ。

 




2026年9月29日火曜日

メロンの切り方

  この夏、親しくしていただいている札幌のYさんご夫婦からメロンが5個も届きました。我が家は皆、メロンが大好きなのでありがたく頂戴しました。甘くてとても美味しく、近くに住む母にも一つ持っていったところ、大変喜んでいました。

 毎日大切に食べて、最後の一個を切ろうと思ったところ、なんと、夫が先に切ってしまいました。あぁ、やられたー。この切り方をされると、半月形に切って種をすくい出し、皮の部分に沿って切る切り方が出来ないんです。


 それにしても、どうして、こういう切り方をするんだろう?写真に収めました。そして、「毎年なんだよなぁ」と思いながら、写真フォルダをスクロールしていくと、ありました。去年の夏の写真も。


 このときも、「どうして?」と思って写したのでしょう。その数日後には「普通はこう切るでしょう?」という私の切り方すら、撮影してます。リンゴだって、芯の部分を避けて、3分の1ぐらいのところで切る。どうして、真ん中を切って芯を取らないのでしょう? これって、文化の違いでしょうか?

 言えないんですよね、こういう小さな事は。たとえば、夫は皿やコップを洗った後、ガチャっという音を立てて、水切り桶に置いていました。すると、マグカップや皿の一部が欠ける。私は後からこっそりとそれを丁寧に包んで、燃えないゴミの日に捨てていました。ずいぶん、捨てました。涙。

 ずっと言えなかったのですが、数年前に勇気を振り絞って注意しました。そのときも「じゃぁ、いいよ、もう、食器は洗わない」とキレましたが、あの後は、皿やカップが欠けることがめったになくなりました。

 ニラだって、こういう風に切って、捨ててしまう。お米の袋だって、「あきたこまち」と書いてある上のほうを切るのではなく、下を切ります。だから、袋をあけるとき、字が逆さまになった状態で、お米を袋の中からとらなければならないんです。

 メロンの切り方については、さすがに言うことにしました。

「ねぇねぇ、こういう切り方をすると、食べるときに、きちんとした切り方が出来ないの。次から、つるに平行に切らないでくれる?」

「どっちでも同じじゃないか…。分かったよ、覚えておくよ」

 むっとした表情をしましたがキレませんでした。夫も年を重ねて、少しは丸くなったのでしょうか。

 さて、今日は結婚25年周年の記念日です。メロンの切り方をお願いするのに、25年かかりました。

 まぁ、夫もあるんだろうなぁ、言いたくても言えないことが。「なんで、そんな細かなこと気にするんだ? どうでもいいじゃないか」とか、「どうして、物を捨てられないんだ?」とか。だから、きっと、お互い様ということでしょうね。

2026年9月27日日曜日

夢はありますか?

  昨日、ランニングマシーン、トレーニングマシーン、ダンベル、腹筋と一連の運動を終えて、床にマットを敷いて、ストレッチをしていたところ、ランニングマシーンの男性のTシャツのロゴが目に飛び込んできました。

「Catch the dream」ー。夢をつかまえよう。

 夢かぁ。

 日々のことに追われて、夢なんてすっかり忘れていました。若いころは夢がありましたが、それはいつのまにか目標に変わりました。目標を立てて、それを達成するために頑張る。まさに昭和な生き方です。

 もう一度、ピュアな気持ちで夢を持ちたいなぁとふと思ったのでした。

 皆さん、夢はありますか?