2023年12月20日水曜日

息子の成長

「ママ、作文書いたんだけど、サインしてくれる?」
息子がそう言って、紙を持ってきました。B4の紙には、「クラブによる成長」というタイトルで、文章が書かれてます。卒業アルバムに載せる文章で、親が読んでサインをすることになっているようです。

 導入部分には、クラブ活動の仕事を怠っていたけれども、後輩の5年生がクラブ活動の時間を過ぎていても仕事をしている様子を見て、反省したことが書かれていました。そして、なぜ自分が仕事を怠っていたのか考え、仕事が「分からない」からだと思っていたが、「分かろうとしなかったことに気付いた」と自己分析しています。自分なりに考えた後の行動についてはこう書いてありました。

「仕事を怠るくせから離れるのは大変だ。自分自身で考えるだけでは何もできないと感じたため、クラブの先生に相談すればよいのではないかと考えた。クラブ前に、担当の先生に相談し仕事の内容ややり方について知った後、一生懸命働くようになった。そして、先生から『役に立っているね』『仕事をするようになったね』といった言葉を頂いたことが心に残っている。」

 そして作文は次の文章で締めくくられていました。

「このクラブの経験により他の仕事にも挑戦するようになった。委員会では前期は副委員長、後期は委員長として数多くの業務に取り組むことができた。クラブでの出来事が私の自信をより増す契機となったと思う」

 国語が苦手で、特に長文読解は大嫌いな息子。でも、とても良い文章を書いていました。
「とても上手だよ。上手でびっくりした」と息子に感想を伝えると、息子は「これ、何週間もかけて書いたんだ」と教えてくれました。そうか、息子なりに頑張ったんだなと思いました。

「文章を書く才能あるよ。新聞記者になれるかも」と言うと、息子が「いや、いいっす」とあっさり。そうか、息子が大人になるころは新聞を読む人はもっと少なくなっていて、新聞そのものの存続も危ぶまれているかもしれないーと想像し、思わずこの職業を勧めてしまった自分に苦笑しました。

 いずれにせよ、息子がきちんとした日本語でしっかりとした文章を書いていたことが嬉しかった。子どもは知らないうちに、成長しているものなのですね。
 
 

0 件のコメント: