昨日夜10時少し前に、インターフォンがなりました。こんな時間に誰だろう?といぶかしく思って出てみると、「●●中のYです」と言う。カメラで見ると、息子ぐらいの年齢の男子と女子がいました。こんな時間に男子と女子が来るなんて、何かあったのかな?と想像を巡らせました。
息子はお風呂に入っていて、まさに上がろうとしたところ。「Y君っていう子が外に来ているよ。女の子と一緒。中学校のお友達?」と聞くと、「えっ?こんな時間に? Y? 同じ小学校だったYだよ」
あぁ、と思い出しました。でも、女の子は分かりません。「女の子、背高かった?Rじゃないかな?」「うーん、カメラ越しだから分からない」
息子がTシャツと短パンを着て、タオルで髪を拭いて、玄関に出てきました。何だろう? 男子ならまだしも、女子がこんな時間に男子と一緒に外出するなんて、何があったんだろう?とちょっと心配になりながら、息子が戻ってくるのを待ちました。
10分ほどして、息子が戻ってきました。
「ねぇねぇ、どうしたの?」
「あぁ、あのさ、うちの近くに廃墟あるじゃん。あそこに行こうって誘われた。お風呂入ったばかりだし、面倒だから、断った」
「あらっ、そうなの。女の子はRちゃん?」
「うん、それとK(男子)もいた」
その大きな家はもう15年ぐらい人が住んでいなくて、家も駐車場の車もツタで覆われています。ご近所の人によると、深夜、人が寝静まるころに、この家の持ち主が来るらしいのです。ぼやが出て、騒ぎになったこともあるとか。大きな家で、周りは高い塀に囲まれ、木がうっそうとしているので、道路側から中はよく見えません。まるでお化け屋敷のようなのです。
夜遅くに中学生男女が息子のところに来るなんて、いろいろと心配ごとを想像してしまいましたが、いやぁ、可愛いなぁと思いました。中学2年の男子2人と女子1人が夜遅く、小学校の友人に”廃墟探検”に行こうと誘ってくるなんて。その子どもらしさに、ほっとしました。
それにしても、息子は相変わらず、淡々としています。こういうことにワクワクすることもなく、また、誘いを断ることも何とも感じないようです。小さなころから、精神にあまり揺らぎのない子でしたが、最近はさらにそんな感じが増してきたようです。
「Y君、背高くなっていた?」
「うん、Kも大きくなっていたよ。Rは変わらないけど」
私の質問にきちんと答えて、また、スマホのゲームに戻った息子。なんか、我が子ながら、大人だなぁと思ってしまった出来事でした。
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