2025年10月4日土曜日

娘@メルボルンからの報告 「プライム」事件のその後

  先日、娘のカードから毎月、アマゾンプライムの利用料を引き落とされているという”事件”を一緒に解決した後、なんと、新聞に娘と同じようなケースが米国で訴訟になっていたという記事を読みました。びっくりしました。

 9月27日の朝日新聞朝刊です。

「米アマゾンが消費者を欺いて、有料会員サービス『プライム』に入会させているなどとして米連邦取引委員会(FTC)が同社に起こした訴訟で、FTCは25日、アマゾン側が25億ドル(約3800億円)を支払うことで和解すると発表した。入会時に契約条件を明確に示し、解約しにくい画面表示も変えるよう求めている。

 FTCは2023年に提訴した。FTCによると、アマゾンは『当日無料配送を手に入れよう』といった宣伝文句でサービスを無料体験させ、新規会員を獲得していた。だが、最終的に月額料金が発生することを顧客に明示していなかった。複数の画面を経ないと解約ができないつくりにもなっていた。

 アマゾンが支払う25億ドルはFTC規則違反としては史上最大という。うち15億ドルは意図せずに登録したり、解約できなかったりした推定3500万人への返金にあてる」

 娘はこの3500万人の一人だったのですね。娘が何度も、「私は一度も入会するというボタンを押したこともないし、使ったこともない」と言っていたのは本当だったのです。

 あの後、娘から「プライム」ではなく、今度は「アマゾンプライム」からお金が引き落とされている!という報告があり、私がアマゾンプライムに電話をしてみました。すると、外国人が電話に出て、対応(日本人にしてほしいと思いました)。娘の契約は解除され、お金も返金しているはずだとの返答でした。確信を持った言い方だったので、一旦は電話を切りました。

 娘と画面を共有して、その明細を見てみると…。「アマゾンプライム」からの引き落としは「-600円」。つまり、普通引き落とす場合は「600円」となりますので、「-」がついているということは、入金になっているということ。この「-600円」が7回分ありましたので、まとめて返金ではなく、引き落とした金額をその回数分だけ返金してくれた形です。

 娘の口座からお金を引き落としていたのは「プライム」で、返金してきたのは「アマゾンプラム」(たぶん、日本の会社)と名前が違ったので、娘は「また!」と疑ってしまったようです。娘はアマゾンプライムに対して、猜疑心がいっぱいですので、この「-」が見えなかったのですね。

 ということで、一件落着です。2023年に提訴ということですから、何年も前から続いていたということで、気付かない人もたくさんいそうです。いずれにせよ、何とか自力で解決しようとした娘はなかなかやるぞ!と感心しています。

9月27日の記事

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