2022年8月16日火曜日

ダブリンからの報告 ②

 アイルランド・ダブリンの2日目の朝(9日)は夫とホテルから歩いて5分ほどのところにある、カフェに行きました。50代の私たちは午前6時過ぎに目覚めてしまい、子どもたちが起床するまでしばらく時間があるので、コーヒーを買いに行くのです。カフェがちょうど開いていたので、出来立てのスコーンとコーヒーを注文し、テラス席でいただきました。スコーンがとても美味しかった。

ホテルの近くのカフェで食べたスコーン

 イギリスとアイルランドはエスプレッソ・コーヒーを飲む文化らしく、日本でどこでも飲める普通のコーヒーは、きちんと「アメリカーノ」を「ブラックで」と頼まなければなりません。最初のころ、「レギュラーコーヒー」と頼んだら、聞き返され、何度かやり取りをして出てきたのが、エスプレッソをお湯で割ったコーヒーのミルク入り。

 娘によると「ママの言っていることが理解できないから、推測して出してきたんだよ」。生真面目な日本人でしたら、「●●●でよろしいですね?」と確認をするのにーと思っても仕方ありません。それからは、「アメリカーノ」を「ブラックで」を覚えました。

 イギリス滞在が1週間にもなるとご飯が恋しくなるらしく、子どもたちの朝食は持参したインスタントのご飯と韓国のり、現地で調達したお湯を入れるだけのお味噌汁。電子レンジはなかったので、夫がレストランに出向いて使わせてもらいました。「日本から来たので、子どもたちがご飯を食べたいというので」と説明したらしい。箸を持ってくるのを忘れましたので、スーパーでデリ・フードを買ったときにもらったフォークを付けました。


 イギリス・アイルランドで感心したのが、市販のカトラリーは全て木製だということ。ファスト・フード店でも、スーパーに売っているのも木製です。そしてもちろんストローは紙製。日本でも最近はスーパーでも木のスプーンやフォークが見られるようになりましたが、まだ、プラスチック製のスプーンが置いてあります。


 プラスチックは製造過程や焼却時に二酸化炭素を排出しますし、プラスチックゴミが海洋汚染につながっていることを考えると、プラスチックを減らしていくこういう取り組みはとても大切なことだと思います。

 「でもさ、全部を木製にすると木を沢山切ることになるでしょう? そうすると資源の無駄遣いだよね。やっぱり、マイ箸とかマイフォークの持参ということになると思うけど、それも実は難しかったりするんだよね」と娘。

 日本は割りばしを使う食文化です。割りばしは多くが、木材として使えない端材や間伐材を使って作られていると言いますが、日本では輸入品が9割と言われていますので、実際のところは私はよく分かりません。ですので、娘の話にははっきりとは答えられませんでした。でも、娘が多面的な物の見方が出来ることを知り、「成長したなぁ」と思えたのでした。

 この日はダブリン大学トリニティ・カレッジに行ってきました。この大学は1592年にイングランド女王エリザベス1世により設立されました。イギリスのオックスフォード大学とケンブリッジ大学をモデルにして造られたそうですが、両大学がいくつものカレッジで構成されているのと違い、ダブリン大学ではこのトリニティ・カレッジ1校です。

ダブリン大学トリニティ・カレッジのキャンパス

 構内に入ると、卒業式が行われる日のようで、ローブを着た学生がたくさんいました。お父さん・お母さんが誇らしげに子どもと一緒に写真を写す姿を見ると、私もハッピーな気分になりました。

 一般公開されている図書館も見てきました。圧倒的な美しさでした。「世界で最も美しい本」と呼ばれる1200年前の写本「ケルズの書」も見ることが出来、「アイルランドまで足を延ばせて良かった」と満足。

トリニティ・カレッジの図書館

 娘に「トリニティ・カレッジはどう思う?」と聞いてみましたが、「難し過ぎて駄目」とのこと。娘は高校の最後の1年を、「少しチャレンジングな大学と、確実に入れる大学」を選んで出願し、「エネルギーと時間の無駄遣いをしない」方針で臨むそう。まぁ、大学は自分で決めることですので、娘が選んだ大学への出願を精一杯サポートすることにしましょう。

 ランチは「テンプル・バーエリア」にあるバーで食べました。このエリアは、1840年に出来たアイリッシュ・パブ「ザ・テンプル・バー」を中心にたくさんのバーが立ち並ぶ場所で、ダブリンで最も有名な観光地の一つ。

歴史あるアイリッシュ・パブ「ザ・テンプル・バー」

 夫はアイルランドの郷土料理「アイリッシュ・シチュー」(羊肉を野菜と一緒に煮込んだ料理)、娘はアイルランドの国民食とも言われる「シェパーズ・パイ」(羊肉や牛肉のミンチを煮込んだものにマッシュポテトをかぶせてオーブンで焼いた料理)をオーダー。娘は「めっちゃ、美味しい!」と満足そう。夫も「アイルランドに来たからには、これを食べなきゃ帰れないよ」と言いながら、美味しそうに食べていました。息子はビーフ・ハンバーガー、私は無難にチキンにしました。

ダブリンのバーでのランチ

 夕方息子の勉強が終わった後、子どもたちは昨夜同様パソコンでダウンロードしたアニメを観始めました。私と夫は夕食を買いにスーパーへ。バケットとハム、チーズ、オレンジジュースとサラダ(夫がこれまで食べた中で一番美味しいと絶賛)を購入し、帰り途中にカフェに寄り、ワインを一杯。

夜はカフェでワインを一杯
ダブリンの夜

ライトアップされたホテル

【参考文献・サイト】

・ダブリン大学トリニティ・カレッジ

https://www.tcd.ie/

・ザ・テンプル・バー

https://thetemplebarpub.com/

 

 

 

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