2022年8月11日木曜日

エジンバラからの報告 

  娘がサマープログラムで学んだケンブリッジに2日間滞在し、4日の朝、スコットランドの古都・エジンバラに向かいました。ケンブリッジ駅から鉄道で約4時間。座席は真ん中にテーブルのある向かい合わせの席でしたので、駅の売店で買った「UNO」やハリー・ポッターのカードゲームをしながらの、楽しい移動でした。

 午後1時過ぎにエジンバラ・ウエーバリー駅に到着。駅の外に出ると、眼前に広がる古都の風景に圧倒されました。30代のとき1人旅で訪れたときの感動が蘇りました。

エジンバラ・ウエーバリー駅

 ヘリフォード州にある地方紙で1カ月間の研修を受けた後、エジンバラまで足を延ばしたのでした。当時私は新聞社に入社して5年目ぐらいのときで、仕事に行き詰まっており、突破口を見出すために”海外研修”を自ら計画しました。

 日本人の視点で地元の取材をし、記事を書いて紙面に掲載してもらいました。地元の商工会の会合で、日本の地方紙の”若手記者”として、話もさせてもらいました。今振り返ると、当時の自分はガッツがあったなぁと思います。

 今やその片鱗さえなくなり、ネガティブ思考をぐるぐる繰り返すことが多くなってしまいました。このイギリス旅行でも、博士課程で直面している難局のことが頭から離れず、眠れなかったりもしています。まぁ、ガッツのあるオバサンも周囲を疲れさせますので、ネガティブ思考を巡らせているぐらいが良いのかもしれません。

 さて、エジンバラです。今回の旅行の目的はイギリス・アイルランドの観光地を見て回ると同時に、イギリスの大学への進学も考えている娘に、こちらの大学の様子を見てもらうことにありました。

 エジンバラに着いて、最初に行ったのがエジンバラ大学です。娘の通うインターナショナルスクールでは、11年生に向けて海外の大学からの学校説明会があり、イギリスからはこのエジンバラ大学も参加していました。娘も興味を持っていましたので、訪れてみました。 

18世紀に建てられたエジンバラ大学のオールド・カレッジ
 

 大学の構内では、一般に開放されたアート・フェスティバルが開かれ、とても賑やかでした。アーティストらのポスターがあちこちに貼られているのですが、そのアートの主張が強過ぎて、残念ながら本来の大学の雰囲気を味わうことが出来ませんでした。Old Collageという大学内で最も古い建物を訪れると、知的で荘厳な雰囲気を醸し出していて、やっとエジンバラ大学の様子を垣間見ることが出来たのでした。

 イギリスの大学への出願は、アメリカやカナダに比べて提出する書類も多く、かなりの時間とエネルギーを要するようです。ですので、娘の進学相談の先生も、入れる可能性のあるところへの出願を勧めています。娘は日本の大学とカナダの大学への出願も考えていますので、出願するイギリスの大学は1校と考えているようです。

 エジンバラは歴史的建造物が多く、建築を学びたい娘に取ってとても良い環境なのではと思いました。でも、日本から遠いしなぁ。夫も私も、実は娘にはもう少し側にいてほしいので、日本の大学に行ってほしいと願っています。でも、子どもには旅立ちのときというものがあり、それを決めるのは親ではなく、子ども自身です。親のエゴで、そこを間違えてはいけないーということは私も夫も十分分かっています。

 娘のエジンバラ大学の印象はどうだったのでしょうか。「エジンバラ大学はとても良い大学だし、建築科のプログラムもしっかりしているの。出願するかどうか、考えてみる」とのこと。ケンブリッジ大学は「大学院で行きたい」のだそう。娘なりに、いろいろ考えを巡らせているようです。

 

 

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