今日は大学の図書館へ行きました。借りていた本を返却するためです。借りた本は1986年出版の本で、論文で引用するために借りたのですが、こういう古い書籍もきちんと保管されていてありがたいです。
大学の力は、教員の質や講義内容はもちろんですが、図書館の資料の豊富さでも分かるのではないでしょうか。私は修士課程は私大に行き、博士課程は国立大。私大のときは、読みたい本はないことも多く、また、海外の論文のダウンロードは有料のことも多く残念な思いもしました。今の大学は読みたい本がなかったことはほとんどなく、論文もほぼ無料でダウンロードできます。本当に助かっています。
本を返却した後、医学図書館(私は医療者ではありませんが、医学系研究科に所属しています)のパソコン室で論文を書いていました。すると、しばらくして、学生が近くのブースに入り、ズームで話を始めました。
話が漏れ聞こえてきました。どうも面接のようでした。自己紹介を聞いていると、講座は違いますが、同じ研究科の博士課程の学生だということが分かりました。いやぁ、立派でした。立て板に水という感じの話し方で、もう、自信たっぷり。こういう若い人が日本の医療界を支えていくのですね。
先日、指導教員に私は年なので、非常勤でも研究者として働くのは無理だと言われましたが、今日の学生の受け答えを聞いて、さもありなんと思いました。あんな立派な若者たちが活躍する場に、私の居場所なんてあるはずがない。改めて思い知りました。
でも、何となく気分は良かった。そうだよなぁと自分を笑えました。お弁当を持って、外に出てベンチに座り、ひと休みしました。賢そうな若者たちがおしゃべりしながら歩く姿を眺めました。周回遅れならぬ、何周も遅れていますが、こうして大学で学べるだけでありがたいことなんだと思ったのでした。
東大の総合図書館 |
赤門と桜 |
色鮮やかなツバキがきれい |
医学部の管理・研究棟 |
図書館のパソコン室から見える風景。花が見えるところがいい |
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