今回、新聞社時代の同期会に参加するのに合わせて計画した「会いたい人に会いに行く」旅。2日目は姉のように慕う従姉妹のジュンちゃんに会いに、伊達紋別を訪れました。
多くの人にとって、親戚に会う機会は恐らくお葬式のときではないでしょうか。私も多分に漏れずそうで、ここ20年ぐらいはジュンちゃんに会ったのは伯母たちやジュンちゃんのお母さん(母の姉)とお父さん、私の父のお葬式のときです。
父が突然亡くなり動揺していた私は、伊達紋別からお通夜に駆け付けてくれたジュンちゃんに、話を聞いてもらいました。私は抜けた髪が生えてきたばかりでしたが、カツラを被るどころではなかった。カツラで外見を取り繕う必要もなかったし、そんなことは父の死を前に、どうでも良かった。でも、ジュンちゃんがニッコリと微笑んで「セシルカット(ベリーショートの髪型)とても似合うよ」と褒めてくれたのが救いでした。
味わいのある駅舎が特徴の、JR伊達紋別駅に迎えに来てくれていました。「ジュンちゃーん!」とまずはがっしりとハグ。久しぶりのジュンちゃんは、相変わらずの美人で、笑顔が素敵で、スレンダーな体型もかつてのままでした。母方の鈴木家の血を引く女性たちは母を含めて顔立ちのはっきりとした美人で(私は父似)、体が華奢(私だけ体格が良い)なのです。駅には旦那さんも一緒に迎えに来てくれていました。
さっそく、ジュンちゃんの家へ。家は整理整頓が行き届き、すっきりとしていて、ジュンちゃんが幸せに暮らしていることが伝わる家でした。
ジュンちゃんは3人の息子の子育てが一段落した60歳のときにお裁縫の楽しさに目覚め、現在は作品を展示会に出展したり、お店で販売したりするほどの腕前です。伯母さんが裁縫の得意な人でしたので、似たのですね。仕事場として使っているお部屋も見せてもらいました。日当たりの良いお部屋にはミシンと裁縫の道具がきちんと並べられてあり、気持ち良さそうなベッドもあり、ジュンちゃんがそこで充実した時間を過ごしているのが分かりました。
ランチは心のこもった手料理でした。何もかも美味しく、特に混ぜご飯は最高に美味しかった。そして、ダイコンの粕味噌漬けもいただきました。これも私の大好物。12月1月に食べるのが一番美味しいそうですが、私が来るまで取っておいてくれたそう。
ジュンちゃんが作ってくれた心のこもった手料理 |
ほっぺたが落ちそうなほど美味しいダイコンの粕味噌漬け |
母が札幌にいたころ毎年作っていたのと全く同じ味でした。ジュンちゃんに聞いてみると、伯母さんも作っていたそうです。これは鈴木家に代々伝わる味なのですね。私は引き継ぎませんでしたが、ジュンちゃんが引き継ぎました。東京の冬は北海道に比べ暖かいので作れないと思いますが、何とか工夫をすれば、冷蔵庫などで作れるのでしょうか?あまりに美味しく、懐かしく、私も東京で挑戦してみようかなと思ったぐらいでした。
ジュンちゃんの旦那さんは定年退職後も継続して会社勤務をしていて、今はジュンちゃんの作ったお弁当を毎日持っていくそう。インスタグラムにアップしているという写真を見せてもらいましたが、それは丁寧に作られているお弁当で、旦那さんは幸せだなぁと思いました。
ジュンちゃんとはラインでやり取りし、電話でもおしゃべりもしていて、お互いの近況は知っていますが、やっぱり会ってお話しするのとは違います。今回の滞在は6時間あまりでしたが、たくさんお話が出来、とても嬉しかった。
お土産に母とおそろいの手作り化粧ポーチもプレゼントしてもらいました。ジュンちゃん、おもてなしを本当にありがとう。話足りなかったので、この続きはまた、電話でね。
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