2025年4月7日月曜日

指導教員との面談②

  4月1日の指導教員との面談で、これまで聞けなかったことを思い切って聞きました。学位を取った後に、研究員としての仕事があるかどうかです。指導教員の答えは明確でした。「あなたの年齢では、無理でしょう」。非常勤でも無理だと言います。

 指導教員によると、研究所の定年は60歳。それは、どこの研究所も同じだとし、残されている可能性は「海外」。でも、海外は実績が必要になるので、私のような今学位を取ろうとしている人間にはかなり難しいということ。

「研究の世界はとても厳しい競争の世界です。その中で自分の力を発揮し続けなければなりません。そして、研究はどんどん進んでいる。私がハーバードにいたころの研究と今の研究は全く違います。研究は若い人に任せないと。私も来年定年です。自分は老害だという認識を常に持ちながら、皆に接しています」

 そうかぁ、老害かぁ。私のような年の人間がたとえ授業料を払って、若い研究者の邪魔にならないようにしていたとしても、老害になるのかなぁ?と心の中で苦笑しました。

 修士課程と合わせて7年という期間、時間とお金とエネルギーをかけて研究の基礎を学び、研究を続けられないのは残念ですが、それが現実です。でも、何もかも休み休みで、自分が長生きできるとは思わなかった40代を経て、ようやく体調が戻った50代に少しずつですが社会の中で努力は出来た。それで良しとしなければ、ですね。

 

 

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