2024年5月5日日曜日

母とランチ

  GWの前半の3連休は、夫と息子は軽井沢に行き、私は東京に残ってデータ分析をしていました。学びの場に戻ると、家族との時間や自分の時間のかなりの部分を削ることになると聞いていましたが、本当です。

 それに加えて、先輩の研究者や指導教員のひと事で、費やした何十時間の時間が無駄になることも多々あります。いったい自分は何をやっているのだろう?と落ち込みますが、「博士課程」でインターネットで検索しても暗い話ばかりですので、こんなものだろうと受け止めています。この3日間で家族との時間を諦めて出した結果が、連休明けに先輩研究者の決断で使わないことなりました。残念ですが、ここはぐっと我慢。

 さて、その3日間、家にこもっていても気持ちが暗くなるばかりでしたので、母をランチに誘いました。私なりに母には気を遣い、家に食事に招待をしているのですが、母は歯が悪くて食べるのも遅いことから、最近は遠慮をして断られることもしばしば。

 夫は米国人ですので文字通りに受け取り、「She did not want to come here(来たくないんだね)」と言います。でも、違うんですよね。「来たくないんじゃないの。来たくても、遠慮しちゃうのよ。たとえば、あなたはあっという間に食事を終えて、席を立って、自室に行ってしまうでしょう。そうすると、自分は食べるのが遅いから申し訳ないって気を遣うのよ。母も」という説明が必要になる。人々の言動の背景には、表面に出てこない理由も多々あるということを想像できないのは、外国人だからでしょうか? とはいえ、夫はいつも母を快く迎えてくれますので、感謝はしているのですが。

 で、母を誘うと喜んでくれました。最寄り駅で待ち合わせをしました。母はいつものようにおしゃれをしていました。娘との近所でのランチでもおしゃれをしてくる母は偉いなぁと思いました。

 隣駅の中華料理店へ。そこは少し高めなのですが、店がゆったりとしています。ですので、中高年の方々がたくさんいました。お友達やご家族と、ゴールデンウイークに外食をして会話を楽しむー。お年を召した方々が、こうしてひとときを楽しんでいるのを見るのはとても嬉しいものです。

 ランチの間、ずっと母の話を聞いていました。お友達の何人もが鬼籍の人となり、病気でままならない日々を送っている人も多い。時に泣きながらお友達のことを語り、時に懐かしそうに皆が元気だったころ行ったお食事会やカラオケの話をします。会話のできない外国人の婿さんに気を遣うのではなく、娘とのランチのほうが母にとって気が楽かもしれない。もっと、ランチに連れ出そうと思ったのでした。 


 

 

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