2024年5月11日土曜日

夫とランチ

  遡って、GWの後半のことをお伝えします。5月3日は息子が小学校時代のお友達と学校祭に行ったため、私は夫と二人で国立新美術館で開かれている「国展」(国画会主催)に行ってきました。

 息子が行ったのは、東京の私立男子中学校御三家の一つ「麻布中学校」の学校祭。一緒に行ったのは私立女子中学校御三家の一つ「桜蔭中学校」に行っている女子。中学校受験で苦戦した我が息子がなぜ、麻布中学校の学校祭に行ったかというと、ここに通う男子が、桜蔭中学校に通う女子を誘い、その女子が一人で行く勇気がないからと、息子を誘ったということ。

 「そうか、息子は付き添いだったのね」とちょっと息子を可哀想に思いましたが、二人ともこの春、同じ地元小学校を卒業した仲間です。学校祭の後は、コンビニエンスストアでジュースとお菓子を買って、公園に行って楽しく過ごしたようです。まずは、すっぽかされなくて良かった、と胸をなで下ろしたのでした。

 息子と一緒に家を出た私と夫は、六本木の国立新美術館へ。GW中に札幌からこちらにいらっしゃっていた元上司のYさんと奥様のMさんに、国展にご招待いただいていたのです。奥様は画家でいらして、今回も出展されているので楽しみにしていました。

 Mさんの作品は情熱的で力強い抽象画で、その大作に見入っていると、たおやかで控え目なMさんの内に秘めた絵を描くことへの熱い思いが伝わってきました。我が娘もアート専攻で日々キャンバスに向かっていますので、いつかこのような大きな展覧会に挑戦できればいいなぁと思いました。

 展覧会の後は、東京ミッドタウンへ。ビストロでランチを食べました。「若いときを思い出すよね」と夫。もう20数年も前のことです。「ぼくが日本に来たのは31歳。君が体調を崩したのはその1年ぐらい後だから、若いカップルとしてレストランに行ったり、お洒落なバーに行ったりと楽しめる期間は本当に短かったよね。君はその後ずっと病気だったから」。

 そうだよな、夫は33歳のときからずっとがんと闘う妻を支え続けてくれたんだと改めて、ありがたいなぁと思いました。

 夫は最近、「早く仕事を辞めたい。お互いに元気で歩き回れるうちにあちこち旅行しよう」と言います。昨年12月の2つ目のがんの罹患は、夫にとってかなりショックだったようで、元気なうちに…という思いが強くなっているようです。

夫と行った東京ミッドタウンのビストロ



 

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