2024年5月28日火曜日

同期会②

  5月は同期入社の元同僚たちと会う機会に恵まれました。まず5月中旬に会ったのは、新聞社時代の女性同期。そして2人目は新聞社の前に務めていた会社の女性同期。そして昨日報告した同期会参加の男性9人です。

 新聞社時代の女性同期も私と同様、20年以上前に退職しましたが、退職後も連絡を取り合っています。今月中旬、「仕事がひと段落しました」というラインが来て、「お茶しよう!」ということになり、お互いの家の中間地点で会いました。彼女は私の家の最寄り駅から電車で4駅という比較的近くに住んでいて、時折、ご飯を食べたりお茶を飲んだりします。

「お久しぶり!」

「最後に会ったのいつでしたっけ?」

「浅草のほうのお蕎麦屋さんに行ったとき?」

「あれ、もう2年ぐらい前じゃなかったです? 月日が経つのはあっという間ですね」

「本当だね、でも、久しぶりに会えて良かった」

 お店選びがとても上手な彼女が選んでくれたのは、隠れ家のような、台湾茶カフェ。優雅な雰囲気のお店で、素敵な茶器で、お作法も教えていただきながら、美味しくいただきました。お茶とケーキだけで2時間超。それでも話し足りなく、「今度はランチしよう」と言いながら、別れました。

 帰宅後、スマートフォンで彼女とのラインを確認したら、なんと昨年10月に会っていたことが判明。たった半年前です。半年前に会ったことを2人とも忘れるって、やっぱりあるのですねぇ。

 札幌で会ったのは、新聞社の前の会社の同期です。一緒に行ったアメリカ西海岸での話で盛り上がりました。

「サンディエゴでローラースケート滑ったよね」

「うんうん、あのときに食べたフィッシュサンドウイッチが顔ぐらい大きくて」

「そうそう」

「ロサンゼルスのディズニーランドにも行ったよね」

「えっ、それユニバーサルスタジオだったよ」

「そうだっけ? スペースマウンテン乗ったの覚えていない?」

「えっ?全く覚えていない」

「ほらっ、私たちの前に並んでいた男性2人が目の覚めるような美男子でさ。スペースマウンテンの暗がりに入ったらいきなりキスし始めて、あまりに美し過ぎる男性は女性では満足しないんだね、なんて妙に納得したじゃない」

「覚えていないなぁ。でもさ、ユニバーサルスタジオの映画セットの街並みを見て歩いたよ。ユニバーサルスタジオだと思うよ」

「うーん、私、それ覚えていない」

 という具合に、長い年月の中で、記憶はデフォルメされたのか、失われたのか分かりませんが、でも、懐かしさだけは一杯で、こんな風に噛み合わない会話も楽しい。

 そして、男子4人女子2人の札幌支店の同期6人で、トマムにテニスをしに行ったことを思い出しました。当時はテニスにスキーにと同僚たちと楽しく遊んだものです。バブルの時代でした。

 女子2人は男子の車に分かれて乗りました。

「私はOさんの車に乗ったんだけど、エアコンついていなくて、メチャクチャ暑かった」

「私はYさんの車だった。Kさんの車が前に走っていて、Kさんすごいスピード出していて、Yさんが嬉しそうに追いかけていたのを思い出すよ」

「Kさん、コロナであっけなく死んじゃって…」

 当時、札幌支店には5,60人の社員がいたと思います。そのとき20代だった人たちのうち3人は亡くなっています。2人はがんで、1人はコロナで。

「何か、亡くなる人の割合高いよね」

「…うん」

 彼女も私も今は元気ですが、2人ともがんの治療をしています。女性の先輩2人はがんで亡くなりましたが、私たちは生きています。

「せっかく健康になったんだから、体を大切にして、しっかり生きようね」と、亡くなった同期と2人の先輩を悼み、しんみりとしながら、お互いの幸運に感謝したのでした。そして、「今度は東京で会おう!」と元気に別れたのでした。

 

 


 

 

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