2024年4月28日日曜日

troublesome

  昨日、息子の中学校の保護者会でした。フィリピン出身の若い先生は明るく、エネルギーに満ちていて、とっても良いなぁという印象を持ちました。

 懇親会では、授業中に子どもが自分で自分自身について書いたというカードを配布され、それを自己紹介がてら近くに座る親と交換し、子どもについて話をするというゲームをしました。

 隣や前後に座った親たち数人でグループを作り、カードを交換しました。ピンクのカードには、子どもたちが自分自身について表現したひと言が記されています。私の隣のお父さんのカードには「Creative(想像力のある)」と書かれていました。そうか、このお父さんの娘さんは表現することが好きな子なのかなぁと想像できました。

 その隣のお父さんのカードには「kind(親切な)」が書かれていました。そうか、きっとこのお父さんの息子さんは控えめで、でも、お友達には親切にできる子なのかなぁと想像しました。

 隣のお母さんのカードに書かれていたのは、「shy(恥ずかしがり屋)」。そうすると、その後ろのお母さんからは「あらっ、同じ。うちの娘もshy なんです」と、shyな娘さんを持つお母さん同士で話が弾んでいました。

 後ろのお父さんのカードには、「careing(優しい)」。「うちは一人っ子なので、おっとりしているんです」とのことでした。

 さて、我が息子。我が息子が自分自身について表現したひと言は「troublesome(面倒な、煩わしい、やっかいな)」。息子が自分を否定的に捉えていることを残念に思うとともに、幼稚園から小学校卒業まで、息子は「面倒な」「やっかいな」からは一番遠い子どもだったのに、なぜ?という疑問を持ちました。

 学校では友達ともめごとを起こしたことは一度もなく、お友達から遊びの誘いをよくもらいます。担任の先生からも、「他の子を助けてくれる子です」「腰が軽く、率先して手伝ってくれます」など、誉め言葉をもらってきました。家でも我儘を言うこともなく、お菓子を作ってくれたり、「ママ、お茶飲む?」と紅茶を入れてくれたりします。夕ご飯を作るときも、「僕も作るよ」とよく手伝ってくれます。その子がどうして、「troublesome」なんて自己評価をするんだろう?と残念に思いました。

 どうして、こうなったんだろう? 私は親として何が間違ったのだろう? とまた、考えてしまいました。息子の可能性を信じ、愛情もかけてきたつもりだし、家族も仲が良い。どうしてだろう?

 もちろん、私も大人ですので、その懇親会の場では「思春期だからでしょうか。息子は最近、口数が少なくなってきて、『面倒っ』とよく言うんですよ。だから、こんな言葉になったんですね」などと、その場を取り繕いました。でも、寂しかった。

 懇親会の後、先生に相談しました。

「このtroublesomeという言葉に困惑しているんです。息子は最もtroublesome な子どもではないので」

「私もそれを見たとき驚いたんですよ。君は全くtroublesomeじゃないのにとも言いました。彼は英語が出来ますから、出来ないクラスメートをよく助けているんですよ、だからtroublesome というより、人の助けになると言う表現のほうが合っているのですが」

「息子は自己肯定感がとても低いんです。息子にはいいところが沢山あるので、夫も私もその部分を褒めて、彼が興味を持つことを後押しするなどして、何とか自分を肯定する子になってほしいと思っていんです。先生、少し注意をして息子を見守っていただけますか?」

 先生は私がそうして先生に相談したことに感謝の言葉を言い、「様子を見ますね」と言ってくれました。

 帰宅し、夫に相談しました。夫は機嫌が悪く、「何で僕に相談するの? 息子に直接聞けばいいじゃないか? 僕は今週はストレスがたまることが多くて疲れているんだ」と返されてしまいました。

 息子に聞くと、「難しい単語を使ってみたかっただけだよ」とそれこそ、面倒そうに答えました。

 小さいころから大人びたところがある子でした。小学校高学年になると物の見方も冷めてきました。学校や塾に行きたくない!と反抗することもなく、かといって、目標や希望を持って、何かに熱中することもない。日々淡々とそつなくこなしているという感じです。

 息子のことが良く分からないーとなげくママさんの話はよく聞きましたが、私も同様な気持ちです。

息子のお弁当8日目、オムライス


0 件のコメント: