23日から3日間の日程で、娘がこの秋入学した大学に行ってきました。寮の部屋に必要なものを娘と一緒に買いに行き、寮内にあるコインランドリーの使い方を教え、共用キッチンでご飯を一緒に作りました。25日は入学式にも参列し、新しいお友達やお母さんたちとも会うことができ、母親としてそれは幸せな3日間を過ごすことができました。
夫と入れ替わりで、私が行ったのは23日土曜日の午後。大型スーツケースとボストンバックに娘から頼まれた物を詰め込んで、家を出ました。重くて、重くて、電車や新幹線の乗り降りが本当に大変でしたが、頑張りました。
駅に着いたら、娘が改札口前で待っていてくれました…と言いたいところですが、もちろん娘はそこにいず、「今、寮を出たところだよ」というメッセージが携帯電話にありました。娘らしいなぁと苦笑しながら、駅前の屋外カフェでレモンスカッシュを注文し、のどを潤しながら、娘の到着を待ちました。
数分後に、Tシャツにジーンズ、長い髪をポニーテールにした娘がにこにこして私の方に向かってきました。いかにも大学生という雰囲気の娘は、表情も生き生きとしていて、心からほっとしました。まずは、ぎゅっとハグ。娘が東京にいたときは、毎日何回もハグできたのが、まるでずっと前のことのように感じました。「ママ、会えて嬉しいよぉ。ねぇ、学校に行く前にスーパー見る?」と娘。娘が夫と食料品を買ったという駅近のスーパーを見せてもらいました。店内は清潔で、品物も良く、買い物もし易そうでした。学校から徒歩5分ぐらいで来られますので、まずはひと安心。
魚売り場で娘がいいます。「ママ、サーモンが食べたい」。「買ってあげるよ。ローズマリーもだね。お肉は?」「この前、ダディがもも肉と鶏の挽肉と生姜焼き肉用の豚肉を買ってくれたから大丈夫」。「生姜買った?」。「面倒だから、チューブのがいい」「そうだね。一人暮らしだから、チューブで十分だね」。
そんな風におしゃべりしながら、買い物を終えて、キャンパスへ。開放的で、明るくていい雰囲気です。
娘の寮はキャンパス内にあります。2019年に出来たばかりで、新しくて清潔感あふれる寮です。セキュリティは厳しく、管理人さんの前を通って入寮します。娘の部屋は最上階の5階。エレベーターに乗り、5階で降りて、学生たちが食事をする場所と共有キッチンを通り過ぎて、女子寮へ。ここも鍵がなければ入れません。
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共用キッチン |
ドアを入り、すぐに共用バスルームとランドリールームがあります。ランドリールームには洗濯機と乾燥機がそれぞれ3台ずつ。「ママ、コインランドリーの使い方分からないから、後から教えてね。1回100円もするんだよ。何日間に1回でいいよね」と娘。
廊下をしばらく歩いて、娘の部屋へ。4畳半ぐらいのこじんまりとした清潔感溢れた部屋です。備え付けのベッド、クローゼット、冷蔵庫、カラーボックス3つ、机、シンクと鏡、洗濯物干しのラックも。ラックはベランダに置いてありました。窓を開けると、それは気持ちの良い風が入ってきました。
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娘の部屋のベランダから見える風景 |
「ママが作ってくれた猫ちゃんのカバーをベッドの上にかけたら、とてもいい感じだったよ。ベッドの下は半分が収納になっているんだけど、半分が何もなくて、空けてみたら大きなスペースがあったの。で、スーツケースを入れてみたら丁度収まったの」と嬉しそうな娘。娘なりに工夫して、生活に必要な物をあちこちに収めたようです。
でも、冷蔵庫の上に皿やコップ(自宅から持たせたものが沢山)が所狭しと置いてあり、シンク下に置いたカラーボックスも窮屈そう。机の上にも小ぶりの収納グッズが必要で、袖机やランドリーを入れる籠も買う必要がありそうです。ここは隙間家具を探すのが得意な私の出番です。
さっそく「すっごく広くて、沢山の店があって、楽しいんだよ」と娘が言うイオンモール茨木に行くことにしました。モールは線路を挟んで向こう側にありますが、大学の前にある入り口から地下歩道を歩くと5分ほどで行けるようです。娘とのんびり散歩がてらモールへ。
ここは沢山の店が入っていて、無印良品やキッチングッズ専門店、300円ショップ、100円ショップもあり、何でも揃いそうです。さっそく、スケール、洗濯物を入れるバスケット、食器を置く整理棚などを買いました。そして、寮に戻り、それらを収めてみました。
23日の夜は京都のホテルに泊まりました。茨木市から電車で30分ほどなので、すぐ着きます。夕ご飯はパスタを食べました。ホテルで娘と二人、おしゃべりをしながら、寝ました。
翌24日はチェックアウト時間の11時までホテルでのんびりし、また、茨木キャンパスへ。昼ご飯は娘が、しらたきと豚肉の炒め物を作ってくれました。娘は新しく出来たお友達数人とモールでランチをすることになったといいます。「ごめんね、ママ。せっかく遠いところ来てくれたのに」と申し訳なさそうでしたが、私は、娘が楽しそうにお友達とランチに行く姿を見るのが何よりも嬉しかった。仲良くなったお友達は、アメリカ人と日本人、カナダ人と日本人、中国人と日本人、韓国人と日本人のハーフと、ハーフの子が多く、娘も居心地が良いようです。友達が出来るだろうか、と心配していましたので、安心しました。
娘の作ってくれたご飯を食べ、娘をエレベータまで送った後、共有キッチンで洗い物をしました。すると、「こんにちは!」と声を掛けられました。たぶん、学生のお母さんでしょう。「こんにちは。新しく入学されたお子さんのお母さんですか?」と聞いてみると、その人はにっこり笑って、「私、研究員なんです。韓国からきました」。娘の寮をうろうろするのは気が引けていましたが、彼女を見てほっ。私もここに滞在している研究員と学生たちが思ってくれたらラッキーです。
娘の部屋に戻り、ベッドに寝転がってみました。グラウンドからは今風の音楽が流れてきて、スポーツをする女子学生たちの掛け声が聞こえます。何て素敵な音なんだろうとすがすがしい気持ちになりました。娘がこのようなキャンパスライフを送ることが出来て、本当に良かったと安心しました。
娘が機嫌良く帰ってきた後は、コインランドリーの使い方を教えました。洗濯物をラックに干して、再びモールへ。洗剤などを入れるピッタリサイズの収納ボックス、文房具を入れる引き出し、お風呂グッズを入れる籠などを買いました。これで寮の部屋は完璧です。
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シンク下に買って収めた無印良品の収納ケースと籠 |
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冷蔵庫の上にはラックを買って、皿などを収めました |
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100円ショップで買った袖机 |
翌日は入学式でした。娘は私の母が買ってくれたスーツを着て、参列。私も一緒に行きました。大学生と大学院生の合同入学式は全て英語で行われました。これまで同様、英語で学ぶことが出来て、心配が少なくて何よりです。
でも、大丈夫。娘には何人もの友達が出来、翌日からは授業が始まります。娘が楽しく学べますようと願いながら、茨木を後にした私でした。そして、夜、娘からは「寮のお友達と一緒にご飯食べているの!」と弾んだ声で電話がありました。良かった、良かった。
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