2023年9月25日月曜日

息子の不安

 「今日も、変な夢を見た」。娘が巣立った日の翌朝、息子がまた夢の話をしました。息子は前日、娘に腕を切られる変な夢を見たばかりです

「どんな夢だったの?」

「家族全員で、白い大きな箱の中に入っているの。4人で寝ていたんだけど、僕が目覚めたときはダディもママもおねぇねぇも遠くに行っていて、僕だけ一人で寝ているのに気が付いた。怖い夢だった」

 よほど、精神的に不安定なのでしょう。注意深く、息子を見守っていかなければ、と思いました。娘は息子より7歳年上で、息子をそれは可愛がっていました。私や夫が息子に厳しく接すると、助け船を出すのはいつも娘。それでいて、娘は食べ物の”平等”にはうるさくて、息子に割り当てられた食べ物が多いと真剣に抗議してきて、それが逆に家族の笑いを誘いました。

 息子は自分の毎月のお小遣いから、娘の大好きな漫画を買っていました。娘の関心を引くためだったと思います。おやつを買うときは必ず、娘の分も買いました。娘の喜ぶ顔を見るのが嬉しかったのでしょう。私たちもそうでした。娘の飛び切りの笑顔を見ると、心が癒されました。

 息子は言葉少なに朝食を取り、普段通りに登校しました。家を出るとき、「今日はお友達を家に呼んだら?」と声をかけてみました。火木は塾のない日なので、午後3時半過ぎに帰宅してからは時間に余裕があるのです。息子は「うん」とだけ、返事をしました。

 息子は午後3時半過ぎに帰宅。「友達を呼んだよ」と嬉しそうです。仲良しのお友達が3人、次々と遊びに来てくれ、ゲームをしたり、トランプをしたり、楽しそうでした。受け答えが素直で、とても気持ちの良い少年たちです。朝は元気のなかった息子も、友達と遊んで、元気を取り戻したようです。

 ”塾行かない”問題と、小6という年齢(先輩ママさんらによると、男子はこの年齢からだんだん親と話さなくなるそうです)から、親として対応がとても難しくなっている息子。さらに、息子が慕っていた娘がいなくなり、これからは息子の笑顔と口数が少なくなるような気がしました。

 私の存在が負担にならないよう心がけよう、つい言ってしまう「宿題はしたの?」「勉強しなさい」という言葉を控えよう、息子の心に寄り添うよう努めようと思いました。でも、それが出来るかどうか、私は全く自信がありません。

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