2021年1月13日水曜日

乗り越えて帰ります

 クラスメートに新型コロナウイルスの感染者が出たため、11日からオンライン授業に切り替わっていた娘が13日、再び学校に行くことになりました。

 学校から連絡が来たのが前日夕方。感染者の濃厚接触者として自宅待機とPCR検査の措置が取られた同級生数人以外は、全員登校という指示です。ところが、13日の朝、娘も夫も私も寝過ごしてしまったのです。

 前日、3人ともメールを確認していたのに、朝はすっかり記憶から消えてしまったのでしょうか。私は普段午前4時、5時に目覚めるのに、この日に限って気持ち良く二度寝してしまいました。

 起きたのは、息子が起きる午前7時。娘はこの時間に電車に乗らなければ、間に合いません。朝ごはんもお弁当も作れないので、夫が「おにぎりをコンビニで買うように。ランチは学校のカフェテリアで食べなさい」と娘に1000円を渡しました。私は急いで支度をした娘を車で駅へ送りました。車から出るとき、娘がため息をつきました。

「あーあ、今日はBad Luck Day(運が悪い日)だから、きっと、悪いことがたくさん起こるよ。でも、乗り越えて帰ります

じんときました。娘も成長したなぁと思いながら、「いってらっしゃい。頑張ってね」と見送りました。

 電車の改札口に向かう娘の後ろ姿を見ながら、前日たまたま納戸の整理をしていて見つけた連絡帳を思い出しました。娘が地元の公立小学校に通っていたときのものです。4年2組でした。2ページに渡って書かれた私から担任の先生へのお願いを読むと、娘は心配な子だったと改めて思いました。娘は先生が出した宿題の範囲も書き留められなかったのです。

娘が小4のときの連絡帳。私から担任の先生にお願いを書いている

「宿題の指示を聞き忘れる子がいることを前提に『今日の宿題は〇〇〇です。皆、書き留めたかな?』『確認のため、もう一回言うよ」など、子どもの注意を引くような指示の仕方をお願いできますでしょうか?」

日々忙しい先生にこんな厚かましいお願いをするなんて、私もよほど困っていたのでしょう。今小3の息子は問題なく連絡帳に翌日の予定や宿題を書いてきますので、娘は本当に成長がゆっくりだったなと思います。同級生に比べて出来ないことも多かった。でも、ちゃんと成長しました。学校で起こる様々なことも、自分で解決できるようにもなりました。

たくさん心配したけど、最近は「この子ならしっかり生きてくれるだろう」と思えるようになりました。2人の子どもを育てて、改めて思います。成長の速度は、子どもによって違うと。親が出来ることは辛抱強く待ってあげることなんですね。


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