2024年1月27日土曜日

休憩列車

  先週の木金と娘の引っ越しを手伝い、土日に母と夫の誕生日パーティをし、充実していたけど疲れたとついこのブログで愚痴を言ってしまいました。実は疲れた原因はもう一つあり、ちょっと珍しい経験でしたので、お伝えしたいと思います。

 金曜日、21時半の京都駅発の新幹線で新横浜駅まで戻ったときのこと。途中、浜松駅駅~三河安城駅間で停電が発生した影響で、約1時間新幹線が止まりました。娘はぐっすりと寝ていましたが、私は「終電に間に合わないかも」と不安を感じながら、運転再開を待っていました。

 ようやく、走り出したものの、車内アナウンスで到着は深夜0時40分ぐらいになること、東京駅で「休憩列車」を用意しているとの案内がありました。初めは聞き取れず、何のことを言っているのか分かりませんでした。が、アナウンスが数回繰り返されたので、ようやく終電の時刻を過ぎているので、東京駅のホームに準備された列車で休むことが出来るのだと理解しました。

 飛行機ですと、空港内で配られた毛布などにくるまりながら休むみたいな感じですね。

 その列車で休むとすると、翌日の始発電車で自宅に帰宅することになります。でも、翌日は母の誕生日。プレゼントをまだ購入していなかったため、朝一番でデパートに行き、購入する予定を立てていました。そして、午後3時からの息子の塾の時間に間に合わせるために、早めに母と一緒にレストランで食事をし、その帰りに注文していたケーキを取りに行き、自宅でお祝いするという計画がすべてずれ込みます。それがずれ込むと翌日の夫の誕生日のために、母の誕生日祝いが終わった後に食事の仕込みやケーキ作りをするといった作業も遅れます。

 私たちが下りる予定だった新横浜駅は東京駅の手前の駅。新横浜駅で降りればタクシーで2,30分で家に着きますが、かなりの乗客が新横浜駅で下車すると予想され、後続の新幹線からも下車するので、タクシーをつかまえられるかも分かりません。夫は息子と一緒に寝ていますので、起こして「迎えに来て」と頼むのも申し訳なく…。

 娘が起きたので、「新幹線が終電の時間が過ぎた後に着くの。東京駅で休める列車を用意してくれるようなんだけど、どうする?」と聞いてみました。娘は目を輝かせ、「そんな珍しい体験出来ないから、それもいいじゃん」と言います。で、スマホでその列車に乗った人たちの体験談を読んでみると、グリーン席など良い席を素早く確保できる人もいれば、もたもたしていると座席もなく、ベンチで寝る人もいるとのこと。

 娘と私は大型スーツケースにボストンバッグ、それにいくつもの袋に荷物をぎっしり詰め込んで持っていましたので、素早く動くのは不可能。東京駅に行っても、ベンチで休むことになるかもしれないと考え、新横浜駅で降りることにしました。夫にメールで連絡しましたが、「タクシーに乗って帰ってきて。気を付けて」とあっさり。

 駅に降りても、大荷物ですので動きが遅く、タクシー乗り場にようやくたどり着いたときは長蛇の列。駅構内の乗り場からずっと続いている列の最後尾は外で、ぶるぶる震えながら、待ちました。あまりに寒いのと、いつタクシーに乗れるのか見通しが立たないため、娘が夫に「ダディ、迎えに来て!」と電話をしたのが午前1時半近くでした。

 夫は熟睡していたようでしたが、すぐ支度をして迎えに来てくれました。深夜でしたので車道に車も少なく、自宅からは約20分で新横浜駅に着きました。タクシー乗り場には沢山の人が待っており、申し訳ない気持ちになりながら、車に乗り込みました。娘を連れていましたので、無事に自宅に帰れて、安堵しました。

 新横浜駅に到着する5分ほど前まで、どうしようか随分迷いました。こういうときの判断はなかなか難しい。寒空の下、ずっとタクシーを待ち続ける事態も考えられましたが、結果的に夫が迎えに来てくれたので良かったです。娘が終始明るかったのが救いでした。

 

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