2024年1月2日火曜日

母のうま煮

  我が家から徒歩5分のところに住む母のマンションに、今日、お昼ご飯をご馳走になりに行きました。2019年夏に母が札幌からこちらに引っ越した翌年のお正月から、毎年、恒例の行事です。

 元旦は我が家でお昼ご飯を食べ、近所の神社に一緒にお参りに行っていましたが、昨年から「足が痛くて、階段を上らなきゃならないあの神社には行けない」と言い、元旦の神社参拝は行かなくなってしまいました。でも、元旦に我が家で、そして2日に母の家で食事をするという毎年恒例の行事を2024年もすることが出来ました。

 私の友人たちも、ご両親のうちどちらかが亡くなったり、ご病気だったり、身の回りのことが出来なくなったりすることが増えてきています。ですので、母がこうして元気で我が家に来てくれたり、私たちが遊びに行って食事をご馳走になったりすることが出来て、とても幸せに感じています。

 特に今年は私がうま煮を作らなかったので、母の美味しいうま煮を食べることが出来て嬉しかった。子供たちはうま煮が嫌いなので、毎年私が作っても、一切口にしませんでした。夫は食べてはくれるのですが、料理に砂糖を使うのが好きではないので、母から受け継いだ味よりずっと甘味を抑えた素っ気ない味で作ってきました。

 ということで、たとえ日本の伝統食とはいえ、家族が嫌いなものを作り続けるのは残念ですし、そこまでして、我が家で日本の伝統を守らなくてもいいかな…とようやくこだわりを手放すことができ、今年は作るのをやめたのです。

 家族に遠慮しつつ作る、妥協した味のうま煮より、母のうま煮はやっぱり美味しかった。また、来年も母のうま煮を食べたい!と願ったのでした。

臨機応変な母は孫にはピザを、私たちにはお寿司を買い、子供たちも食べる白身魚のカルパッチョをつけ、そして私にだけうま煮をつけてくれました








0 件のコメント: