2024年1月10日水曜日

息子の出願書類を書きながら

  能登半島地震により、亡くなった方々が毎日増えています。亡くなられた方もそして、残されたご家族の方も、どれほど無念だっただろうと思うといたたまれません。

 8日の新聞で、52歳の男性が義父母と次男のご遺体を確認し、妻と長男、三男、長女、そして妻の弟夫婦とその子供の7人が行方不明という記事を読みました。行方不明だったご家族が無事であることを祈っていましたが、全員の死亡を確認されたという記事を昨日読みました。記事には笑顔の家族写真が添えられており、この男性はどうやって、これから生きていかれるのだろうと胸が痛みました。

 たまたま、仕事で元旦の集まりには遅れて行く予定だったという男性。自分もその場にいたかったーと思われているに違いないと想像しました。想像を絶するようなことで、私ならどう思うなどと軽々しいことを言ってはならないとは承知していますが、私なら、一緒に死にたかったーとその場にいられなかっためぐり合わせを呪うような気がします。

 これほどの悲しみをどう癒していかれるのかー。心許すお友達やご自身のご実家の家族に気持ちを吐露し、少しでも心が休まる時間を過ごされますようにーと願わずにはいられません。

 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

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 一昨日、息子が2月に受験する学校に出願書類を送付しました。インターネットによる簡単な出願が多い中、この学校は在籍する小学校からの書類提出を求め、保護者の視点による志望の理由、志願者である子供が最もアピールできる活動についても保護者の視点で記述する書類がありました。

 活動報告書については1)家庭での活動2)学校での活動3)家庭・学校以外の場での活動のいずれかを選び、それについて具体的な取り組みの説明を書くことになっています。週末、考え抜いて、書きました。書いて読み終えてみると、親バカですが、息子はなかなか魅力的な子供だなぁと思いました。

 私が書いたのは、小学校の駅伝選手に選ばれたことです。息子は幼稚園から週2回の水泳、小学校1年生から週1回かけっこ教室に通い、体を鍛えてきました。3年生の3学期から塾に通い始めても運動は辞めず、5年生になってから水泳は週1回にしたものの今も継続、かけっこ教室もこの春に一旦辞めましたが、駅伝大会の前にまた、再開しました。駅伝選手に選ばれてからは、朝練にも真面目に参加し、本番の大会でも一生懸命走り、たすきをつなぎました。

 そのほか、英検準1級も5年生のときに合格し、ヴァイオリンも2歳から続けています。ヴァイオリンのレッスンは今月だけはお休みしましたが、昨年末までは続けており、また、受験の後にはすぐ再開し、3月には発表会に出ます。

 家庭科が得意で、ミシン掛けも料理もします。学校では図書委員になり、前学期には図書委員長も務めました。

 でも、です。勉強が嫌いなんです。大嫌いなんです。「勉強しなさい」と言われないと、ずっとユーチューブでゲーム攻略の動画を見ているんです。だから、成績も悪い。時折、「えっ、世の中にこんな偏差値が存在するの?」という偏差値を取ってくるんです。塾の先生にも「どこにも受からない可能性があります」なんて、言われてしまうんです。

 出願書類を書きながら、「この子はこんなに魅力のある子なのに…」と思いつつ、点数で勝負する中学校受験には息子は向かなかったなぁ、とこちらに進めてしまったことを反省しました。でも、最後のひと踏ん張りで、息子には頑張ってほしい。どこかに合格をいただければーと願ったのでした。

玄関に飾っている栗。昨年の秋、私がジョギングの途中で拾って飾ると、息子が学校の帰り道に拾って、ここに加えてくれました。息子にはそんな素朴な、素敵なところもあります



 

 

 

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