2023年8月22日火曜日

娘の働く姿を見ながら考えたこと

 娘が近所のスーパーでアルバイトを始めました。 来月、大学に入学する前に「アルバイトを経験したい」と言い、応募して採用されました。昨日は家族全員がそれぞれのタイミングで娘の様子を見に行きました。

 働いているのは、「まいばすけっと」というイオングループの小型スーパー。我が家の近くにも2件あり、いずれかで働いています。それぞれが徒歩5,6分のところにあります。

 昨日のシフトは「1丁目店」で午後6時から9時まででしたので、7時ごろ飲料を買いがてら、娘の働いている様子を見に行きました。

 入口からのぞくと、娘は緑色のエプロンと三角巾を付けて、ニコニコしながらレジを打っていました。この時間帯は仕事帰りのお客さんなどで混んでいました。店内に入ると「いらっしゃいませ!」と娘の元気な声が。娘は私と分かると、満面の笑みで迎えてくれました。

 店内を回り、水、お茶、牛乳をバスケットに入れて、娘のレジの前に並びました。私の番が来て、レジの横にバスケットを置くと、娘は「いらっしゃいませ。レジ袋はどうなさいますか?」と聞きます。「大きい袋をください」と私。娘は、「かしこまりました」と言い、レジ袋を開いて、一点ずつ商品をバーコードで読み取りながら、入れていきます。

「ポイントカードはお持ちですか?」「いいえ」「お支払いはどうなさいますか?」「カードで支払います」と、会話もスムーズ。あっという言う間にお会計も終わりました。

「じゃあね、頑張ってね!」と小声で娘を励まし、店を出ました。昨日は娘の親友レイちゃんが泊まりに来ていました。レイちゃんは24日にカナダの学校に旅立つので、その前に我が家に遊びに来てくれたのです。娘のアルバイトが3時間ありましたが、その間は息子とパソコンで映画を観て、待ってくれていました。

 息子もレイちゃんと映画を観るのが楽しみだったらしく、自分のお小遣いからお菓子を買って、レイちゃんを”おもてなし”していたので、笑えます。

 自宅に戻り、「元気に働いていたよ~」と報告すると、レイちゃんもニコニコして「私たちも9時少し前に行って、一緒に帰ってくる予定なんです」と言います。

 私はさらに、母にも電話で報告。すると母は「私、これまで3回行ったんだよ。でも、タイミングが悪くて会えなかったの」と言います。「今日は6時から9時までのシフトで、今行ったら、レジにいるよ」と伝えると、「そうかい? じゃあ、行ってみるね」。

 夫も、切らしていたベーコンとチーズを買いに行きました。こうして、昨夜は入れ替わり立ち代わり、家族全員プラス友人一人が娘の様子を見に、まいばすけっとで買い物をしたのでした。

 娘はハーフで身長が183㌢あり、ヒールも履きますので、私服になると独特の雰囲気があります。でも、エプロンと三角巾を付けてレジを打っている姿は本当に普通で、何だかほっとしました。

 娘は成長がゆっくりでずいぶん心配も多かったのですが、こうして大学からも合格をいただき、スーパーでアルバイトも出来るようになったんだと感慨深かった。そして、自分の子のことをこう表現するのはおかしいかもしれませんが、「健全に育ってくれたなぁ」としみじみ思いました。

 インターナショナルスクールに通うハーフの女子で、身長が180㌢以上もあれば、モデルや芸能界など華やかな道に興味を持ってもおかしくないのですが、娘はそういう世界には全く興味を持ちませんでした。

 「アルバイトがしたい」と自分で探して応募したのは「マクドナルド」と近所のドラッグストアで、いずれも採用されず、今回のスーパーは3度目の正直でやっと採用されました。一つ一つ、地道な方法で小さな失敗と小さな成功体験を積み重ねて成長していく娘を見ていると、改めて、「親元を離れるタイミングなんだなぁ」と思います。

 昨日、娘の”まっとうな”姿を改めて見て、「一人でもちゃんとやってける」と確信しました。おそらく、いろいろ失敗はするだろうけど、その中で自分なりの気づきを得て成長していけるでしょう。逆に親が近くにいると、つい手を差し伸べてしまいますので、娘の成長の機会を奪ってしまう可能性もあります。このタイミングがベストなのでしょう。

 娘の巣立ちの日が、すぐそこに来ています。


娘が一昨日の朝のバイトの帰りに拾ってきてくれた花。娘は小さなころから道端に落ちている綺麗な花を拾って、私にプレゼントしてくれました。こういうことも娘の大学進学でなくなると思うと、寂しい



 

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