2020年12月17日木曜日

ようやく決まった、息子の塾

  これほど大変だと思いませんでした。息子の出来がこれほど悪いとは知りませんでした。小3の息子が先日、中学受験向けの塾の「入塾テスト」にやっと合格したのでした。2つ落ちて、3つめの塾で何とか合格をもらえたいわゆる”3度目の正直”でした。

 折しも、私は大学院の期末試験の勉強や課題に追われていた時期。「自分の勉強をしている場合ではない」とは承知していたのですが、目の前の課題に時間を割いているうちに、息子の塾の情報収集は遅れ気味に。この時期に数人のママ友と会い、まず、あることに気が付きました。賢い親は、すでに子どもを塾に入れていることを。

 中学受験に向け、本格的に勉強が始まるのは3年生の3学期の2月から。この時期の3年生を塾の業界用語で”新4年生”と言います。それに向けて、10月、11月に一斉に入塾テストが行われます。相変わらずのスタートの遅さで、10月ごろから情報収集を始めた私。最初にテストの申込をしたのは、1学年十数クラスはある大手の塾です。

 隣駅にあるこの塾には息子の学校からたくさんの子どもが通っています。で、そこで受けた算数と国語のテストで、息子は合格点まであと5点というところで、不合格。愕然としました。「えっ?うちの息子、こんなに頭悪かった?」と。受験で希望の中学校に入れないことぐらいは覚悟していましたが、それに向けて準備する塾にも入れないなんて、想像もしていませんでした。学校でも勉強が遅れているとは一度も感じたことはありません。

 まず思ったのは、「公文教室に通わせた3年は何だったの?」ということ。息子は小1から通っていましたので、基礎は出来ていると思っていました。いえいえ、公文のせいにしてはいけません。小1、小2と大切な時期に、息子の横に座って毎日しっかりと基礎を教えていなかった私がいけなかったのです。でも、とっても苦手なんです。子どもの横に座って、勉強を辛抱強く教えることが、、、。だから、公文に通わせていたのです。

 気を取り直して、次にテストの申し込みをしたのが、この塾に次いで人数が多い塾です。ここでは、合格点には遠く及ばず、不合格。慌てて、娘が通い始めた個別指導塾に相談に行きました。そこで、娘の入塾時に話を聞いた担当者に事情を説明しました。その担当者は開口一番こう言いました。

「お母さま、入塾テストに向けご準備されていましたか?」

 えっ?入塾テストに向けての準備?してません、だって、息子は公文に通っていましたし、、、。

「入塾テストに向けて、こちらで勉強されているお子さんもいらっしゃいます。公文とは出題の仕方がまったく違うのです」

 その帰り、書店に寄って、ドリルを買いました。その夜、テーブルにドリルを広げて息子と勉強しました。息子がそのドリルの表紙を見て、こう言います。

「『学ぶ楽しさ』かぁ。こういうドリルの表紙には、必ず、『学ぶ楽しさ』みたいなこと書いてあるんだよね。公文の教室だってさ、『やった!100点取った!』って笑顔で万歳している子どものポスター貼ってあるし。学ぶ楽しさなんて感じない、勉強しても。『学ぶつまならさ』は感じるけど」

 これって屁理屈? もしかしたら本質を突いている? いやいや、先日読んだ東大卒の脳科学者・中野信子さんとニューヨーク州弁護士の山口真由さんが書いた「『超』勉強力」を読むと、勉強が楽しいという人がこの世に確実に存在していることは確か。あぁ、小3にして勉強嫌いな子どもを育ててしまった私の責任です。娘を育てているときもいつも”ダメ親”だと実感していましたが、息子でも”ダメ親”になってしまった、、、。

 で、また気を取り直して、3つめの塾のテストの申し込みをしました。この塾には、娘と幼稚園が一緒だった聡明な女の子が3年間通い、希望の学校に入ったことは聞いていました。ですので、何とか息子がテストで引っかかってくれますようにと願いました。

 当日、息子がテストを受けている間、保護者向けの説明会がありました。塾の指導方針の説明の後、「今日一日だけ、明日分かる結果にかかわらず入塾できます」という説明がありましたので、迷わず、その場で入塾手続きをしました。

 翌日、塾のホームページ上で、翌々日は封書で結果が届きました。何とか、一番下のクラスの基準点を満たしていました。息子のテスト結果は3教科400点満点中246点(平均点267点)、国算の2教科で300点満点中179点(平均点194点)。

息子の入塾テストの結果

 その一番下のクラスの合格点は3教科で196点と、出来の悪い息子より50点も低い。きっと、全員入れたのだろうと推測しました。成績の良い子も悪い子もとにかく引き受けようということなのでしょう。本当に助かります、こういう塾は。

 とにかく、塾に入れないことには受験に向けての準備が出来ませんので、ほっとしています。娘はとても遅れているので集団塾すら入れませんが、息子は何とか集団塾には滑り込みました。受験まであと3年。長くて険しい道のりになりそうな予感がしています。

 

 

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