2020年12月3日木曜日

親子3代で、葉加瀬太郎コンサートへ

 娘の16歳の誕生日祝いに、ヴァイオリニスト葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきました。コロナ禍、なかなか外出が出来ない母も誘いました。私自身気持ちが晴れない日々が続いていましたので、久しぶりに素晴らしい音楽を堪能し、気持ちが明るくなりました。

 感染対策として、入場前の体温チェックと自宅住所・電話番号の記載を求められました。座席は1席ずつ開けて指定されています。マスク着用とアルコールでの手指消毒も徹底されていました。

 その一つ一つに感心しながら、会場へ。間もなくステージに現れた葉加瀬さんはあの豪快なヘアスタイルに鮮やかなブルーのスーツを着て、存在感たっぷりです。美しいヴァイオリンの音色とともに軽快なトークで会場を沸かせました。

 葉加瀬さんによると、今回のバンドメンバーの平均年齢は56.4歳。一番若い人で47歳、一番年上のギタリストは64歳だそうです。第1幕が終わり、15分の休憩の後、ステージに戻った葉加瀬さんは観客に向かってこう言いました。

「休憩時間はたいへんでしたよ。皆、ぐったり疲れて。午前中の整骨院です」

 観客は大笑いです。この冗談が通じるのは一定の年齢以上でしょうが、かしこまった雰囲気になりがちなヴァイオリン・コンサートではなくて、こういう笑いのあるステージはいいなぁと思いました。やはり、今聴きたいのは気持ちが晴れる音楽と笑えるトークなのです。

 ヴァイオリンを10年近く習っている娘によると、「葉加瀬さんの弓の使い方がすごい。音が全く途切れないの。これはとても難しいんだよ」。残念ながら、「私も一生懸命練習しよう」などという”やる気”にはつながらなかったようですが、楽しんでくれて良かった。母もとても喜んでくれました。

 母が住んでいた札幌では新型コロナウイルスの感染者が増えており、そのニュースを見るたびに「去年、思い切って母を東京に迎えて良かった」とつくづく思います。この状況ですと、母のことが心配でも、私も基礎疾患がありますので様子を見に行くことも出来なかったでしょう。

 感染を避けながらの窮屈な生活は続きますが、こうして親子3代で楽しいひとときを過ごせて良かったなと思ったのでした。

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