2025年7月27日日曜日

肉食女子

 オーストラリアに留学する娘がこの10日ほど精神的にかなり不安定になり、心配な日々を送りました。その理由についてはまだブログでは書けませんが、かなり深刻な状況でした。夫も私も毎日電話をしていましたが、出てくれない日も多く、夫も私も心配で眠れない日々が続きました。

 精神的な不調が体まで影響を及ぼしたのでしょうか。数日前から下痢がひどかったらしく、私も夫も安否確認に必死でした。私はメルボルンから帰国して間もないですので、夫が様子を見に行こうかという話をしていましたが、もしかしたら、娘は今、問題を自分で解決しようとしているのではないかー。娘の自立を妨げることはしないで、心配だけれども、ここはぐっと堪えて待ってみようかー。いや、そんなことを言っている場合ではない。何かあってからでは遅いーと日々夫婦で喧嘩をしながら、それぞれが何とか娘と話をしよう、娘の側(精神的な意味で)にいてあげようと必死でした。

 ようやく峠を越したようで、今日、連絡が付きました。カナダの大学に留学する中高校時代の親友レイちゃんと5時間電話でおしゃべりして、気持ちが晴れたようです。娘の顔も少しすっきりして、元気になっていました。20歳の女子ですから、やっぱり助けになるのは友人なのですね。

 娘はレイちゃんと話をした後、元気が出てスーパーに行ったといいます。「1週間ぐらい寮に閉じこもっていたから、パスタとジャガイモとご飯とソバしか食べていなかったの。だから、お肉が無性に食べたかった」と言い、牛肉のステーキ1.6㌔分の塊を買ってきて、それを焼いたそうです。

「美味しくて、美味しくて、ずっと食べていたら、1.6㌔分全部食べたの」

 いやぁ、すごいですね。肉食女子。娘曰く、1.6㌔の牛肉は自分の頭ぐらいの大きさがあったと言います。それを一回で食べるとは、よほど、体がタンパク質を欲していたのでしょう。何せ、180㌢を超す身長ですので、食べる量も違います。

 肉の威力はすごいです。数日前に娘と話をしたときは顔はぼんやりとしていて、全く精気がありませんでした。それが1.6㌔の牛肉を食べた後という今日はお肌がつやつやとして目もぱっちりとして、顔色も良かった。

 明日から2学期が始まるそうです。元気になって本当に良かった。夫とは娘への対応のことで日々喧嘩をし、一昨日は深夜から明け方にかけてすごい大げんかをしましたが、娘の元気になった顔を見て、休戦となりました。

 やっぱり、子どもが親元から離れて海外の大学で学ぶことは、心配も多いものです。今回は親としての胆力を試されました。そして、とばっちりを受けたのは息子でした。

「おねぇねぇ、いろいろ大変だから、あなたは日本の大学に行ってちょうだい」

「えっ、まぁ、おねぇねぇはアーティストだから、仕方ないなぁ」。そう、ぼそっと言い、まったく他人事という表情で、目の前のゲームを続ける息子なのでした。

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