昨日は、今年最後の「がんママカフェ」に行ってきました。このカフェは子育て中のがんのママが月に一度、集う場。昨日は7人が参加し、様々な思いを共有しました。
子育て真っ最中にがんと診断されることは、がん治療そのものよりも、子どもをどうするかーが一番の心配ごとです。
協力的なご主人がいる場合やご実家を頼れるなら良いのですが、シングルマザーだったり、協力的ではないご主人の場合は、ママの負担はさらに重くなります。自分が入院中の子どものご飯はどうすればいいの? 塾や習い事のお迎えは? 出費が多い中自分の治療費の負担が家計を圧迫している、どうしよう? その上に自分の治療の決断をしなければなりません。
昨日は妊娠中にがんに罹患し余命宣告され、病院を変えて、生き残った40代のママさんが参加していました。必死の思いで産んだ子は今小学生だそうです。「生きていることに感謝する日々」と語っていました。
また、子供が小さいため、最初は伝えることが出来なかったという40代のママさんは、「伝えたら、予想に反して子供はちゃんと受け止めてくれた」と嬉しそうに語っていました。
また、保険会社に勤めていたというママさんは、自分ががん保険に入っていなかったため、若い女性たちに保険の重要性を伝えたいと語っていました。確かに、分子標的薬など高額な薬を使い続ける場合は、保険からお金が下りると助かります。私の場合は普通の保険ですが、患っていたのが血液がんと自己免疫疾患で入院期間が長いために、1日5千円支給という普通の保険でもとても助かりました。
昨日、来る予定でしたが、キャンセルになったママさんがいました。ホスピスにいます。昨日は体調が戻らず、参加できませんでした。そのママさんには何度もこの会で会い、いろいろとおしゃべりしました。だから、お会いするのを楽しみにしていたので、残念でした。
心配なのは息子さんのご飯なのだそうです。ご主人は非協力的でかつ料理もできないので連日お弁当を買ってくるにも関わらず、「こども食堂」などからの支援も受け付けないらしい。ママさんはホスピスで、どれほどお子さんのことを心配しているかと思うと、涙が出てきます。
集いの後、主宰者のママさんとランチをしました。このママさんは私ととても境遇が似ていて、30代でがんを罹患し、子供を死産しています。私の天国の息子が今月20歳、このママさんの天国の娘さんは来年20歳です。
私が恐山に息子の供養に行った話をしたところ、早速、ご主人と「来年、恐山に行こう」と計画していると話してくれました。
このママさんは慈愛に満ちた人で、がんのママさんを助け、赤ちゃんを死産で亡くした方々の支援もしています。私より若いですが、心から尊敬し、私も見習おうといつも思っています。
元気だったママさんが体調を崩したり、再発を告げられたり、は本当に辛いです。でも、私たちは今は病気が落ち着いているのだから、家族を最優先にして、一日一日を大切に生きようねーと語り合ったのでした。
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