2016年1月16日土曜日

インターの保護者会

   娘の通うインターナショナルスクールの保護者会に出席しました。毎月1回開かれており、小学校から高校までの保護者が一堂に会する催し。「コーヒーモーニング」と称するように、コーヒーとお母さんたちの手作りお菓子やオードブルなどが振る舞われ、気楽でありながらも、情報収集には最適の場です。

  「みなとみらい線」の終点「元町・中華街」に娘の学校があります。改札を出て、エレベーターを乗り継ぎ、地上へ。ドアが開くと広々とした公園が目の前に広がり、そこから学校まで、異国のような情緒がただよう道が続きます。

  学校に入り、保護者会が開かれるカフェテリアへ。様々な国のママたちが、コーヒーを片手に語り合っています。朝早いので、無造作に髪をまとめたママが何人もいます。それが本当に素敵。背が高くスタイルの良い若いママが、横に小さな子供を抱える姿はそれだけでも絵になり、思わず目を留めてしまいます。

  私は幾人かの知り合いに挨拶し、紙コップにコーヒーを注ぎ、ブラウニーとバナナケーキを紙皿に取り、席へ。間も無く会がスタートします。

   インターは海外から日本に赴任した外国人の子供や帰国子女が多い学校なので、入れ替わりが多い。この日も今学期から来たママたちが来ており、その方々に保護者会の役員が活動の説明をしています。バザーやインターナショナルデーなどイベントの開催、寄付金活動、保護者のための東京・横浜の観光地ツアー、横浜のショッピングエリアへの案内、学校で開かれる様々なサークル活動(ヨガ、料理、生花など多彩)など、充実しています。

   その後は、日本人と結婚したアメリカ人ママの日本食についてのお話。パワーポイントを使って図や写真を交えながら、栄養士としての知識と経験をたっぷりと盛り込んだ話は説得力があります。

    彼女は「日本にはたくさんの種類の魚があるので、いろいろ挑戦してみて」と勧め、「皆さんのお家のキッチンにも、魚焼き器があるはず。外側はカリカリに中はジューシーに、完璧な焼き魚が出来上がります」と、アメリカ人特有の大袈裟な表現で日本の調理器具を紹介してくれます。

  「味噌は、健康に良いので、味噌スープにして飲んでみて。もろみは、野菜スティックのディップとして使えば、最高」(そうか、今度もろみを買ってみよう)
   「野菜も試してみて。レタスの代わりに水菜。シャキシャキして美味しいです。ホウレンソウのお浸しは手軽に出来ます。作り置きして、子供たちのお弁当に」(えっ?うちの子供はホウレンソウ大嫌いだけど)
     「きんぴらごぼうは、本当に美味。ゴボウとニンジンを細長く切って、ゴマ油で炒めて、醤油を絡めるだけで、簡単に出来ます」(そうか、きんぴらごぼうは外国人にも美味しいんだ)と、日本人の私にも新しい発見が。

   食材の話になると隣のスロバキア人のママが、「私、日本の食材は何でも食べるのだけれど、コンニャクだけは駄目」と耳打ちします。「うちの夫は、コンニャクも、ワカメも、納豆も、駄目」と私。「本当?納豆美味しいのに」。

   帰りがけ、娘の同級生のアメリカ人のママと話が弾みます。彼女が、「この前、料理教室で日本料理を習ったの。魚はさばき方から教えてもらったのだけれど、内臓を取り出したり、ちょっと苦手」。それはハードルが高過ぎでしょうと私は思います。
   「魚をさばく、日本人のママなんていないわよ。スーパーの魚売り場の人に声かけて、さばいてもらえば良いの。イワシなんかは、三枚におろして!と言えば、身だけにしてくれるからすぐ調理出来るわよ」。

   彼女は、「ちょっと待って!」と言い、スマホを取り出し、「sanmai ni orosu 」と打ち込みます。彼女が発音すると、三枚におろす、には聞こえません。私はそのスペルをチェックしながら、彼女がこれを読みながらスーパーの担当者に頼んだとき、その人は、分かってくれるかしら?と少し不安になりました。

 
 

 

0 件のコメント: