2016年1月14日木曜日

お弁当いろいろ

 朝、寝坊をしました。起きたのは7時15分。娘が家を出る時間は7時なので、15分も寝坊したのです。朝食を取る時間がないため、バナナとミカンと好物の「さけるチーズ」を袋に入れて、渡します。「ごめんね。今日はお弁当作れない。カフェテリアで食べてね」と言い、送り出しました。

 夕方、帰宅した娘にランチのことを聞いてみました。
「カフェテリアで食べたの?」
「ううん。コンビニでシャケおにぎり買ったの。しょっぱかった」
「どうして、カフェテリアで食べなかったの?」
「だって、美味しくないんだもん」

 娘は昨年の春、地元の公立小から横浜のインターナショナルスクールに転校しました。公立小では学校の調理室で作られた美味しい給食を毎日食べていた娘。それと同じ感覚で転校した初日にカフェテリアでランチを食べ、1日で嫌いになってしまったのです。それから、私は毎日、娘にお弁当を作っています。毎日、似たようなメニューですが、娘は「ママのお弁当がいいの」と言って、絶対カフェテリアで食べません。

 娘によると、カフェテリアの食事は「丁寧に作ってないから、美味しくない」とのこと。「前の学校の給食は、栄養を考えて、すごく丁寧に作られていたの。でも、カフェテリアの食事は、冷凍食品をオーブンや電子レンジに入れて、作っているって感じ。違ったら、失礼だけど・・・。でも、たぶん、そうだと思う」と、意外にも観察力のある答え。丁寧さに価値を置く娘の言葉を聞くと、娘は日本人として育ったんだなと安堵します。

 さて、インターナショナルスクールでは、お弁当を持ってくる人が少なくないようです。国により、子供に持たせるお弁当は違い、興味深いです。

 娘のお友達の一人は、入学以来ずっとカフェテリアで食べているそうです。お母さんは中国人。ママのお弁当が食べたくて頼み続け、ようやく、先日一度だけ作ってくれたと言います。そのお弁当を「ママが、今日お弁当を作ってくれたんだよ」と本当に嬉しそうに食べていたと娘が話してくれました。少し切なくなる話です。

 アメリカ人のお母さんが作るお弁当は大らかなようです。
 「ピーナッツバターをはさんだサンドイッチと、カットしたパプリカやキュウリ、そしてミニトマト。それぞれがジップロックに入っているの」と娘。もう一人のアメリカ人は、同じようなメニューに、ポテトチップスが加わるようです。

 娘いわく、「アメリカ人のお母さんのお弁当は1分で作って、日本人のお母さんのお弁当は20分ぐらいかけているって感じ」。娘を含め、日本人や日本人のハーフの子供のお弁当は、「ごはんと野菜とお肉料理と卵料理、それと果物」と、入っているもののパターンが似ているそうです。

 フランス人の子供のお弁当は、「リゾットとか、ちょっと違う」。ベトナム人は「餃子とか春巻きとかだよ」。娘はランチタイムにいろいろと観察しているよう。

 夫に自分が子供のころのお弁当を聞いてみました。
「ピーナッツバターサンドイッチと、フルーツと、ポテトチップス」。アメリカ人のランチは、昔も今も変わらないのですね。
 
 私が覚えている母のお弁当は、三色弁当です。鶏そぼろと炒り卵、そして刻んだ緑色の漬物。お肉料理もゆで野菜を肉で巻いていたり、ハンバーグの中にうずらの卵が入っていたりと、工夫してくれていました。娘の言うように、確かに20分くらいはかけてもらっていたかもしれません。

 母の作ってくれたお弁当と私が娘に作るお弁当の違いは、主食はパスタが多いことでしょうか? バジルペーストをからめたショートパスタが、娘の大好物。二段弁当の下に白いご飯を詰めずに、バジルパスタを入れるとき、私はハーフの子を育てているのだ、と実感します。



 

 

 

 

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