2026年6月14日日曜日

がんのママのお話し会

昨日、私が主宰するがんのママとAYA世代の方のお話し会を地元の施設で開きました。30代の独身の女性と、40代のママさんが参加してくれました。

30代の女性は乳がんで、片方の乳房を全摘し、再建手術をしています。職場にも復帰され、とにかく前向きで明るい方です。

40代の方も、小さなお子さんを育てている最中に乳がんを発症されました。手術後は仕事に復帰し、職場で啓発活動をしています。
お二人に共通していたのは、診断当時、身近に同世代の若い患者さんがおらず、インターネットを活用して情報を集めたことでした。
お二人とも、最初から大きな病院に行くと検査・診断に時間がかかるため、まず最寄りのクリニックを探しました。

クリニックを探す際には、大きな病院へのスムーズな紹介を見据え、クリニックの院長の出身大学などもチェックしたそうです。そして、その大学病院の乳がんの治療実績や手術の技術の評判、妊孕性温存治療実施の有無などを確認し、そのクリニックから大学病院に迅速につないでもらえるよう、自ら道筋を考えて行動していました。
がん治療も、まさに情報戦だな、とお二人のお話を伺ってつくづく思いました。ネット上に溢れる情報を取捨選択し、自分が納得できる治療を受けられるよう行動する。がん治療は手術や化学療法などのがん治療そのものの決断だけでなく、治療後の人生を見据えた選択が重要であることを多くの患者さんが気付いて病院選びをする時代になったと改めて感じました。
自分たちの経験を共有する中で話が及んだのは、地方在住の方々の治療の難しさです。地方ではがん治療ができる病院が限られています。さらに、治療を受ける病院では妊孕性温存をしてもらえず、別のクリニックを自分で探さなければならないこともある。そこが県外である場合もある。がん治療そのものも心身共に負担が大きい中での、さらなる負担で、諦める方もいるのでは、と容易に想像できました。
私も二十数年前に、がん治療を始める前に受精卵を凍結しました。診断時は故郷・札幌に戻り両親の側で治療することも選択肢の一つとして勧められましたが、私は東京のがん専門病院を選びました。そして自分の判断でがん治療を遅らせて不妊治療専門クリニックを受診し、受精卵を凍結しました。あのとき故郷に戻る決断をしていたら、今中3の息子はこの世には存在しなかったと確信しています。
最適な医療情報にたどり着くこと、その情報収集力を駆使して適切な病院選びをすること。治療による外見の変化や後遺症に備え、将来を見据えて妊孕性温存を目指すことは、治療後の人生に大きな違いをもたらします。
お二人は、乳がん患者の生存率が上がり、がん治療後の人生は長く続くことを認識していらして、必要な情報を集め、ご自身が納得して治療を受けていました。そしてその治療結果にとても満足していました。
この知識や経験をぜひ、これからがんになる(ならないでほしいけど…)”妹たち”に伝えてほしいと願いました。そうお話しすると、30代の方はインスタグラムで、40代の方は乳がん患者さんのSNSグループを通じて情報発信をしていました。

さっそく、私もお二人に若い方々の情報収集の仕方について教わりました。頼もしい限りです。



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